
水戸の未訪店『茨城豚骨 とんこつ家 高菜』さんに初訪問です。外観、内装は綺麗です。リニューアルしたみたいですが、資本系みたいな出立ちに、ちょっとビックリしました(笑)
茨城県には本格的な豚骨ラーメン店がなかなか根付きません。そんな中でも、水戸の『とんこつ家』さんは老舗の部類に入ります。茨城のフリークの皆さんには、この店、けっこう評判良いですよね。
気になったのは、店内に豚骨臭がほとんどありません。あの強烈な豚骨臭って、美味い豚骨ラーメン屋さんには必須なんですけどね。スープ何処で炊いてるんだろ?
こちらは、博多や久留米の豚骨とも違う、茨城豚骨だそうですね。茨城豚骨とはなんぞや??
豚骨ラーメンなのに、メニューがたくさんあります。「まる」とか、「かく」とか、「新味」とか、なんか『一風堂』みたいです。
この液晶の券売機の1ページ目じゃ、値段が全くわからないですね。それぞれの内容の違いも全くわからない。スープの濃さだけの違いじゃないですよね(笑)普通の「中華そば」や、家系っぽいのや、つけ麺に、果ては「台湾まぜそば」まであります。ここって豚骨ラーメン屋さんですよね?(笑)
全くわからないので、新発売の『屋台』っていうボタンを押すとページが変わります。ベースが830円。「ねぎばっか」が300円??ネギ何束入るの??(笑)その他トッピングと、セットメニュー。こんなご時世だから仕方ないんでしょうけど、まぁ〜高いですねぇ(笑)
注文時に麺の好みは聞かれませんでしたが、バリカタでお願いしました。うんちくがびっしり書いてあります。読んでみると、大層な事が書いてありますね。でも産地や、素材や、具材の種類なんかの記載は無いですね。まぁ、うんちく鵜呑みにするほど素直じゃ無いので、良いんですけどね(笑)
注文から10分程で登場した『屋台』を見てビックリ!ビジュアルが『一蘭』にそっくりですね!!(笑)
スープは直球のクリーミー豚骨。しっかりと白濁したスープは、濃厚で分厚い豚骨と、力強い油のコク、塩分強めのカエシ。やっぱり豚骨臭は感じません。
本場博多長濱のサラッとしたスープに比べて、濃厚で粘度強めの豚骨スープです。どの辺が茨城豚骨かと言うならば、この粘度強めって事かな?濃厚なんだけど、後味はスッキリした感じ。思ったよりも豚自体の旨味はライトな印象。どちらかと言えばクリーミーで、万人受けする食べ易い構成のスープに感じます。
麺は低加水で、博多長濱よりもちょっと太い博多麺っぽい細麺です。うんちくには店内完全自家製麺とあります。濃厚スープに負けないようにちょい太めにしたのかな?切り刃28番。スープには良く合ってます。
バリカタ指定しましたが、普通ぐらいの柔らかさです。歯応えは柔らかめだけど、コキコキいう食感は感じます。小麦感もしっかりしてます。なかなか美味い麺だと思います。
麺量は100gちょっとかな?替玉100円。替玉前提で、830円って、やっぱり高いような気がします。まぁ『一蘭』も似たようなもんだけど(笑)
具材はバラチャーシューの小ぶりなのが2枚と小ネギ。うんちく程の拘りは質も感じられず、至って普通の完成度。
『一蘭』で言うところの「秘伝のタレ」っぽい赤味噌は、全く辛くないですね。卓上調味料として置けば良いだけなのに、何の為に入れたんだろう?
卓上の紅生姜と、ご自慢のぶっとばし高菜で味変しました。屋号が「高菜」ですからね。期待しちゃいますよね。この店オリジナルの「ぶっとばし高菜」は、辛さマシマシで、仕上げに唐辛子と、胡麻油で炒めてるそうです。凄く期待したんですが、全く普通で辛くないですね。凄く残念です。
紅生姜も普通ですけど、スープと麺に良く合います。美味いです。
総じて…
スープに拘りを感じる、茨城豚骨ラーメンです。
初体験の茨城豚骨でしたが、普通に美味い豚骨ラーメンだと思います。
スープ、麺に拘りが感じられます。たくさんある他の味と、比べてみる気はありません(笑)が、これはこれで美味しい豚骨ラーメンです。うんちくを鵜呑みにする気はサラサラ無いですが、具材や卓上の辛子高菜などに、記載なみにもっと拘ったら良いのになぁ〜とも思います。
昨年いよいよ水戸に出店した『一蘭』に対抗してのビジュアルそっくりの「屋台」でしたが、そんなに他の事には気にしないで、自らの道を頑張って欲しいですね。ご馳走様でした。