泰明庵@銀座! 場所は銀座・数寄屋橋。 時季的に走りの銀宝の天麩羅でも食べられるかナ…とアタマの中の引き出しを拡げて銀座界隈の蕎麦屋を思い馳せば泰明庵に決まりだ。 アルマーニ騒動のあった泰明小学校からスキップで23秒。 泰明小学校の開校は、1878年(明治11年)だ。 日本で最初に学校制度を定めた教育法令である「学制」が交付されたのが明治5年だから、相当古い部類の尋常小学校である。 いつも満席の泰明庵だが、少し時間をずらしたせいか難なく座れた。 とりあえず瓶ビールをもらい、5億8千4百万種類ぐらいある短冊メニューを眺める。 お、あった、あった! お目当ての銀宝の天麩羅をいただく。 「銀宝を喰わずして天麩羅を語るなかれ」 と言われるぐらい、銀宝の天麩羅は格別である。 江戸時代は目の前の江戸湾でアホみたいに採れたらしいが、見た目がグロいのと下処理が面倒で扱いが難しいため、天麩羅専門店や老舗の蕎麦店でもない限りあまり見かける事が無くなった。 穴子と鰻とハモと白鱚を足して、レッツゴー三匹のジュンと正児で割ったような上品な旨味の白身魚である。 同時に頼んだコシアブラも同じお皿に天ぷらで供された。 この時期の山菜のコシアブラは、タラの芽と同じウコギ科の落葉広葉樹コシアブラ(漉油)の新芽を指す。 その独特の香りと味、春のいっときしか食べられない希少性から「山菜の女王」とも称される。 銀宝に漉油。 共に四季の中でも春から初夏の移ろいの中で、貴重な一瞬にだけ、ほんの一瞬にだけいただける。 永い人生ではほんの短い一瞬だが、多少、歳を取るとその一瞬がとてつもなく尊い。 ミシュランだ、グルメだ、高級店だと騒ぐのではなく、本当に納得できる贅沢とは、こうした事なのかも知れない。 〆に泰明庵名物の芹そばを手繰って、新物の若芽と出羽桜の燗。
駅から近い
禁煙
ランチ営業あり
おひとり様OK
昔ながらの入れ込みで手繰る蕎麦が美味しい、銀座コリドー街のお蕎麦屋さん
銀座の泰明小学校近く、創業60年位、隠れ人気な老舗蕎麦屋「泰明庵」。歴史を感じさせる店構えからも美味しいオーラを感じることのできる、素敵なお店。蕎麦屋さんなのですが「美味しいアテがある居酒屋で、最後に蕎麦が楽しめ、昼は丼ものと蕎麦を食べれる便利なお店」として人気。せりが根っこまで入った「せりカレーそば」が評判。