潮風が漂う中、乙参が3人、本塩釜駅からトボトボ歩いてランチの訪問です。 儀式的に店の外観を撮えて入店しますと、「いらっしゃいませ!予約のお客様ですね、こちらへどうぞ〜」と、威勢の良い店主の声と和服美人に誘われてカウンターに着座します。鮨屋はカウンターですよね。 郊外の鮨屋さんで見かける広々した店内。ありがちな印象でしたが、入口脇の冷蔵庫に一同目が釘付けとなります。「何ですかかぁ〜、この酒は! 極上酒ばかりありますよ」とH魔神。 私でも知っている「石田屋」や「磯自慢」「浦霞」「墨廼江」「明鏡止水」などの大吟醸トップクラスがギッシリ。 H魔神の目が一際輝きます。昨夜の酒でかなりやられてる筈なのに、酒のラベルで蘇るとは矢張り人智を超えたお方です。案内の亀仙人も「でしょう」としたり顔。 改めてカウンターへ座り直し、ビールを飲みながら居住まいを整えます。 「県外の方ですねぇ〜」と確認の上おススメの地酒「阿部勘 大吟醸」でスタートです。はい、ビールはスタートに入りません。チェイサーですとH魔神。 最初のお皿は、槍烏賊のミミ、小柱、赤貝の肝、北寄貝のヒモ、漬物を巻いたもの。味はスッキリ歯応えも楽しいお造りで、大吟醸がズバンときます。こりゃあ不味い、いや美味い。昼からこんな美味い酒飲み出したらヤバイの不味い。 白身2品は魴鮄と鮎魚女、これに酢橘を絞っていただきます。シメて旨味が増し増し、歯応えも良い厚い身を噛み締めての阿部勘ゴクリで美味し。 次は更に味をのせた鰈の煮付け。ああ美味い、、、これも玉乱お味です。新潟出身の私にはこの味は幼き日に刷り込まれたお味。 酒は「墨廼江 大吟醸 600K」。山田錦総米量600kgの小仕込で作られた大吟醸です。これも旨味のある美味しいお酒です。煮付けに負けません。 次に口直しの様にシメ鯖。シメは軽くスッキリしてます。 ここから握り。 中トロには刻んだ山葵。大振りな青柳と小さ目ですが肉厚、地物の赤貝はブリブリ。そして小肌。お鮨は何れも輝いています。 山盛りの雲丹をいただいて、酒は「阿部勘 純米吟醸 亀の尾」。酒らしい香りがします。透明感ある白魚、ボタン海老ときて、穴子の白焼き。 ホワワンに柔らかく、甘さの余韻が鼻腔に抜けます。 酒は「磯自慢 吟醸」。スペックを落とすと言うより、酒らしさを感じないと味が分からなくなってきました。 玉子をアテで海老とアラのお味噌汁。この味噌汁が飛んでもないほど濃厚なお出汁。ただ放り込めば美味いってもんじゃありませんね。 店主も「足し算引き算、両方やってます」との事。 さて終了と思いきや「ではデザートにもう一杯」とH魔神。この諦めの悪さには慣れてきたので驚きませんが、そこへ店主が「やしろは如何ですか」と放り込んできました。 「塩竈 社 大吟醸」、阿部勘の作るトップ オブ トップのお酒とか。異存なくいただいて打ち震えます。ウンマ〜イ。こりゃあデザートだわ。 気が付けば入店して2時間を回り、閉店時間も過ぎていました。申し訳なさそうに退店です。 素晴らしいお酒とお鮨。存分に堪能させていただきました。 この後、松島遊覧船でまた酒を飲むとは思いませんでした………これも阿部勘 阿部勘 鮨 塩釜

北大路亀仙人 通知ありがとうございます。 極上の肴と鮨、そして阿部勘祭りでしたね〜 その後の遊覧船の窓からの潮風がまた気持ち良かった!
2018/04/07
Yoshitaka Shimizu 亀仙人様、船上の酒も乙なもんですね。楽しい二日間でした。ご案内ありがとうこざいました。
2018/04/07