大阪人に愛される鰻居酒屋ここにあり。 2014年3月 ディナー訪問 約1年ぶりの寝床。20時くらいに電話して入店。店にはカップルが1組、会社仲間が1組、接待とおぼしきグループが1組。相変わらず人気のある店だ。 最初に、お通し三品と生ビール。東京から到着したばかりで、昼も何も食べていなかったので、まずは喉を潤す。少し落ち着いた後、まずは串ものから注文。 最初に出て来たのは、肝串。見た目は美しく、ふっくらとしている。この手の大きめの肝はまったりとした味わいが楽しめるものが多い。肝串(肝焼)の肝が小さい場合、肝の苦みはあるが、まったり感の少ないケースが多い。逆に大きい場合には、苦みがなくまったり感があるケースが多いのだ。「寝床」の肝串は変わっている。一口食べてみると、肝のまったり感に加えて、土臭さが感じられる。土臭さの感じられる、まったりとした肝串は他にあまりない。だからこそ山椒が合う。鰻屋には必ずといっていいほど山椒がある。それは鰻の土臭さや苦みを消したり、相乗効果を生み出すためのものだ。よく考えられたコンビネーションなのだが、寝床の肝串を食べると、山椒は鰻のためにあるということを、自分の舌で実感出来るのだ。 続いて出て来たのが牛蒡巻。 ふっくらとした背中部分の身にシャキシャキごぼうが合う。 そして、はらみだ。はらみも肝と同じく土臭さが感じられる。だからこそ添え物のレモンとの相性が良い。 鰻腹丼(ハーフ)。読み方は、まんぷくどんだ。鰻の蒲焼きは関西風の焼き。タレは軽くかかっていて甘さも軽さも風味程度だ。身には若干の土臭さが残る。そして蒲焼きとともに鰻のそぼろがたっぷりかかっている。う巻きにも使われているそぼろは、甘辛くねっとりした味わいだ。 鰻は三重県産の鰻。鰻の身がまったりとしているのは、愛知、静岡、三重など東海地方の鰻の類似点だ。 「寝床」は女将さんが調理を含め、店を切り盛りしている。料理は鰻の他に、海産物や焼き鳥など、他のメニューもバラエティに富んでいる。まさに、地元に愛される小料理鰻居酒屋といった風情だ。お客さんからビールをもらったり、またねと仲が良さそうに見送っていたりする。私は一人だったのだが、会計時に「以前にも来て頂きましたよね」と声をかけられた。約1年ぶりの訪問なのに、よく覚えているなと感心した。私も「寝床」のフランクさに魅力を感じた瞬間だ。 リピートの可能性: 大阪でどうしてもおいしい鰻を食べたいというならば、堺筋本町の吉寅をお勧めしたい。門構えからして老舗の風情溢れる名店だ。本当は新森古市の鰻うりずんもおすすめだったのだが、残念ながら昨年末で閉店してしまった。鰻だけでなく、刺身や焼き鳥など、つまみたいという場合や、鰻をわいわい楽しい雰囲気で頂きたい時は、寝床をぜひ訪問して欲しい。 もちろんリピートありだ。
Yasushi Araiさんの行ったお店
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うなぎ亭 友栄
風祭駅 / うなぎ
- ~6000円
- ~6000円
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五代目 野田岩 麻布飯倉本店
赤羽橋駅 / うなぎ
- ~4000円
- ~10000円
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尾花
南千住駅 / うなぎ
- ~6000円
- ~6000円
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八ツ目や にしむら 目黒店
不動前駅 / うなぎ
- ~4000円
- ~5000円
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かぶと
池袋駅 / うなぎ
- 営業時間外
- ~15000円
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うなぎ割烹 大江戸
新日本橋駅 / うなぎ
- ~4000円
- ~8000円
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ひょうたん屋 6丁目店
銀座駅 / うなぎ
- ~2000円
- ~5000円
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はし本
江戸川橋駅 / うなぎ
- ~4000円
- ~4000円
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味治
中野駅 / うなぎ
- ~2000円
- ~4000円
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鰻専門店 愛川
高田馬場駅 / うなぎ
- ~4000円
- ~6000円
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石ばし
江戸川橋駅 / うなぎ
- ~4000円
- ~15000円
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明神下 神田川
淡路町駅 / うなぎ
- ~6000円
- ~15000円
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うなぎ 赤垣
初台駅 / うなぎ
- ~3000円
- ~3000円
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吉寅
堺筋本町駅 / うなぎ
- ~5000円
- ~10000円
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割烹蒲焼 大観楼
青葉通一番町駅 / うなぎ
- ~4000円
- ~4000円
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うなちゃん
国立駅 / うなぎ
- ~3000円
- ~3000円
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安斎
荻窪駅 / うなぎ
- ~4000円
- ~4000円
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東京の五つ星 うなぎ 川勢
飯田橋駅 / うなぎ
- ~4000円
- ~8000円
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炭火焼寝床
近鉄日本橋駅 / うなぎ
- ~2000円
- ~4000円
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浜松
北鉄金沢駅 / うなぎ
- ~3000円