「カナリヤ」で「シベリヤ」 浅草でパン屋というと、「ペリカン」(台東区寿)に、「カナリヤ」(元浅草)。 「ペリカン」は、昭和17(1942)年のオープンで、創業75年。 現在の店主は、4代目。 「ペリカン」の名前は、2代目店主のあだ名が由来です。 そして、「カナリヤ」はというと、創業80年ほどで、店舗立替からでも30年経っているそうです。 現在の店主は、2代目。 「カナリヤ」の名前は、店主の名字が「カナヤ」だから。 「カナリヤ」は、1階は弟さんがやっている洋菓子とパンのお店で、2階はお兄さんがやっている喫茶店です。 まず、1階で、「シベリヤ」160円を、2個購入。 これを持って、2階へ。 1階で購入したパンを、2階でいただくことができるのです。 2階で、「ナポリタン」850円と、「アイスコーヒー」+100円をオーダー。 「ナポリタン」には、サラダも付きます。 「シベリヤ」用に、小皿も出していただきました。 少々長くなりますが、「ミルクホール」と「シベリヤ」の話をさせてください。 明治時代、日本人の体質改善目的で、ミルクを飲むことが推奨されました。 そんな中、学生を主な客層とし、手軽な軽食店として発展したのが「ミルクホール」です。 最初の「ミルクホール」は、明治5(1872)年に開店しました。 コーヒーの一般化とともに、コーヒーを提供するミルクホールは、大正期に全盛を迎えます。 私は、Rettyの中で、都内に残る「ミルクホール」を、訪ね歩いてきました。 「ミルクホール」で、ショーケースに置いて提供されたお菓子が、「シベリヤ」です。 トレーに敷いたカステラに、融けた羊羹を流し込み、その上にカステラを更に被せます。 手間がかかるこの工程により、カステラと羊羹が密着するのです。 名称由来は、諸説あります。 私が好きなのは、カステラの部分を氷原に、羊羹の部分をシベリア鉄道の線路に見立てたというもの。 頭の中で、大滝詠一の「さらばシベリア鉄道」が聴こえてきます。 「ミルクホール」は、関東大震災を期に喫茶店に取って代わられます。 それでも、昭和30(1955)年頃までは残っていたそうです。 だとすると、「カナリヤ」の創業当時、まだ「ミルクホール」は残っていたことになります。 「カナリヤ」の「シベリヤ」。 しっとり柔らかで上品な羊羹と、ふわふわのカステラが呼応し、素晴らしい味わいです。 「ナポリタン 」は、玉ねぎ、ピーマン、ハムが入り、パセコンが散らされています。 シンプルな昭和の味わいで、ボリュームもあります。 支払い時、レジ前のガラスに描かれた、金のカナリヤが、輝いていました。 金糸雀ですからね。
南 たすくさんの行ったお店
-
YOU
東銀座駅 / 喫茶店
- ~2000円
- ~2000円
-
うどん 丸香
神保町駅 / 讃岐うどん
- ~1000円
- ~1000円
-
アカシア 新宿本店
新宿西口駅 / 洋食
- ~2000円
- ~2000円
-
カリーライス専門店エチオピア 本店
神保町駅 / カレー
- ~1000円
- ~1000円
-
神田まつや
淡路町駅 / そば(蕎麦)
- ~1000円
- ~2000円
-
田中そば店 秋葉原店
末広町駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
-
自家製麺 伊藤
赤羽駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
-
共栄堂
神保町駅 / カレー
- ~2000円
- ~2000円
-
むさしや
新橋駅 / 洋食
- ~1000円
- ~1000円
-
ガヴィアル
神保町駅 / カレー
- ~2000円
- ~2000円
-
丸五
秋葉原駅 / とんかつ
- ~3000円
- ~3000円
-
味坊
神田駅 / 中華料理
- ~1000円
- ~4000円
-
ムルギー
渋谷駅 / カレー
- ~2000円
- 営業時間外
-
さぼうる2
神保町駅 / 喫茶店
- ~1000円
- ~1000円
-
中華そば 青葉 中野本店
中野駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
-
一滴八銭屋 新宿本店
新宿駅 / うどん
- ~1000円
- ~4000円
-
九十九ラーメン 恵比寿本店
恵比寿駅 / ラーメン
- ~2000円
- ~2000円
-
麺巧 潮
小川町駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
-
センターグリル
桜木町駅 / 洋食
- ~2000円
- ~2000円
-
つじ田 神田御茶ノ水店
小川町駅 / つけ麺
- ~1000円
- ~1000円