丁寧でほっと可愛いおでんかな @麻布十番 寒風吹き荒ぶ初冬の夜。 薄色の出汁に沢山の具を浮かべた大鍋のあるカウンターに落ち着く。 この湯気を眺めているとホッとするな。 ◆前菜 おままごとの器みたいに可愛らしい小鉢二つ。 よくもこんなに細かな盛り付けが出来るものだと感心しながらチビチビとお酒を飲る。 そんな楽しいスタート。 ◆湯葉の椀 出汁が身体に沁むー。 身体が中から元気になってくるような感覚。 ◆おでん 玉子【名物】 これは映える。 黄金の出汁に半熟の黄身。トッピングのイクラが効果的なアクセントに。 この出汁と黄身のマッチは秀逸。 白身の食感とイクラの塩味で変化を楽しむ。 ◆お造り ・ハマチ、鮪、真イカ 包丁のキレを感じる舌触りと素材の甘さ。 ◆おでん 大根 王道の大根は丁度良い炊き具合。 面取りは無いが一つも欠けがない丁寧な扱いに感心。 とろろ昆布で味の深みが演出されている。 ◆牛筋煮込み ここで強い味の一品はタイミング良し。 淡麗辛口の飛露喜(福島県)との取り合わせで煮込みのまったり感が適度に引き締まる。 ◆太刀魚の塩焼き【絶品】 深い旨みの脂の乗りが良かった。 その脂が炙った舞茸の旨さと溶け合って広がって行く。 ここでお酒は加茂錦の値札酒(新潟県)に。 ◆蓮根のはさみ揚げ 香ばしさとシャキシャキの歯応え。 味の加減も品よく、落ち着いていた。 ◆鴨葱うどん なるほど。 鴨がネギを背負って、と言われる由来が分かるほどに相性の良さが味わえる。
