【良心の味】 ひさびさの『べんてん』 言わずと知れた有名店。 平日、開店の1時間半前につくと 二番手。一巡目にホッと一安心。 時間はたっぷり、春うららかな日で 風は吹くも、あたる陽はやわらかく さほど待ちは苦にならない。 そして、並んでいるときの愉しみと して「匂い」がある。 ふいに醤油で煮られたメンマの匂いが 表にふわっと漂い、気もそぞろとなる。 この匂いをかぐと、あのラーメンを 食えるんだという高まりをかんじる。 いよいよ開店の時間、券売機にて *塩ラーメン(900円)…中盛 並、中盛は値段かわらず。 茹で前で並250g、中350g *ビール 中瓶(550円)お通付 これを息子さんにわたし、冷やした グラスにビールを注ぎ、クッと一口。 そして、お通し。これがいい。 以前よりもチャーシューの分量は 少なくなったがメンマが旨い。 辣油の辛味に柔らかみがありながら ほどよく芯を残した歯ざわり。下味も 妙な甘みがなくて、炊き具合がいい。 これをつつき、カウンターの奥を のぞくと、ラーメンができあがり、 上から小鍋で温めた油をジュっと かけ、田中店主から丼をうけとる。 さっそくレンゲでスープを啜る。 (あぁ… うまいわぁ…) 豚骨に鶏ガラ、節がじわっとひろがり 塩だれのコクもあり、穏やかながら 力強さがあるスープ。 上からかけられた油で香りも湧く。 麺をたぐり、ずずっと啜る。 (これこれ、やっぱり旨いわ…) もっちりコシがある自家製の太麺。 すべりもなめらかで心地がいいし、 歯切れも抜群。麺自体に味があり、 不思議とこの量でもするっと胃に おさまる旨さがある。 そして、豚肩ロースのチャーシュー。 昔ながらの煮豚で、パサつきなどなく 柔らかみがある。噛むほどに、じわ、 じわっと肉の旨味がひろがる。昨今、 当たり前になった低温調理の肉とは違う。 スープを飲みすすめると、針生姜の 風味が軽やかに一撃、飽きがこない。 あとは一気呵成、麺をすすっては スープを飲み、丼はからっぽに。 なんでもない素材に、時間と手をかけ こんな旨いものに昇華させる、これぞ 料理人の面目躍如たる一杯。 隣で調理する息子にこの味を受け継が せようと、体に鞭打ち、奮闘する店主 田中さんの姿をいつまで見ることが できるだろう。 また顔を出さなくちゃね。 成増 塩ラーメン
Hirotaka Kawasakiさんの行ったお店
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YOU
東銀座駅 / 喫茶店
- ~2000円
- ~2000円
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うどん 慎
新宿駅 / うどん
- ~1000円
- ~1000円
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よろにく
表参道駅 / 焼肉
- 営業時間外
- ~20000円
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焼肉問屋 牛蔵
富士見台駅 / 焼肉
- 営業時間外
- ~5000円
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ナイルレストラン
東銀座駅 / インド料理
- ~2000円
- ~2000円
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鳥茂
新宿駅 / 串焼き
- 営業時間外
- ~8000円
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ブラザーズ 人形町本店
人形町駅 / ハンバーガー
- ~2000円
- ~2000円
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丸五
秋葉原駅 / とんかつ
- ~3000円
- ~3000円
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龍朋
神楽坂駅 / 中華料理
- ~1000円
- ~1000円
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肉山
吉祥寺駅 / 焼肉
- ~8000円
- ~8000円
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グリルエフ
五反田駅 / 洋食
- ~2000円
- ~2000円
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浪花家総本店
麻布十番駅 / 甘味処
- ~1000円
- ~1000円
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総本家 更科堀井 麻布十番本店
麻布十番駅 / そば(蕎麦)
- ~1000円
- ~4000円
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キッチンABC 池袋東口店
池袋駅 / 洋食
- ~1000円
- ~1000円
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鯛塩そば灯花
曙橋駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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餃子の店 おけ以
飯田橋駅 / 餃子
- ~2000円
- ~2000円
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あげづき
飯田橋駅 / とんかつ
- ~2000円
- ~2000円
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スタミナ苑
西新井大師西駅 / 焼肉
- ~1000円
- ~8000円
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麺屋 音
北千住駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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くぐつ草
吉祥寺駅 / カレー
- ~2000円
- ~2000円