【マグロ、イカ刺しにあん肝、手羽先の唐揚げを】 すっかり日が暮れるのも早くなった。 かじかむ手をこすり、燗酒で暖をとろうと、 ぬくい暖色の灯りがにじむ引き戸をカラカラ。 コの字のカウンター席の隅に腰かけ、まずはビール。 これを呑み、お通しをつつき、品書きとにらめっこ。 過日から提供をはじめたコースも数度味わい、その 試みも愉しかったが、その日の気分に遊び、料理を 選ぶほうがわたしの性にはあっていた。 この日の品書きもまた魅力的で、選んだのは *刺し(マグロとイカを指定) *あん肝ポン酢 *手羽先の唐揚げ やっぱりこちらは刺しが美味い。 以前はこんなに調理が上手い店で、刺身を食べのは もったいない気がしていたが、歳を重ね、美味い刺身と いうのは、非常に稀と遅ればせながら気づき、ここの 刺身にどっぷりはまっている。 まず鮮度が良いのは言わずもがな、寝かせ方、 漬け方などの扱いから下仕事、包丁の入れ方に、 提供される温度と、どの要素が肝要かは、ここで 教わったように想う。 ここで、燗酒もたのみ、準備万端ととのった。 マグロの赤身は、やや酸味のある夏もののような フレッシュさで、トロは炙られて香ばしさを感じた 途端に脂身の甘さがやってきて、後にいやな甘さ が残らない。イカはねっとり、包丁の入りで、噛む ほどに切断面から甘さがじわじわ。 一切れ一切れ、惜しみながらつつき、燗酒を。 ついで、あん肝。 上物のあん肝で、くさみなく、まとわりつくような 滋味があり、舌でおしつぶすようにこれをつつき、 また、いそぎ燗酒で後を追いかける。 魚を食ったら肉を欲するは、自然の摂理。 手羽先の唐揚げを選んだが、これがまた絶品。 皮目はパリッとして香ばしく、炭の匂いをまとった 皮目から歯を押しすすめると、手羽先の身は脂身と 赤身を同時に愉しめる肉質で、ふっくらジューシー。 手と唇を脂でテカテカにさせながら、むさぼるように かぶりつき、酒を呑みほし、この日はサクッと退散。 やっぱり、ここ以上の酒場は、なかなかない。 さてさて、今宵はここに要人を招き、 しっぽり燗酒。どんな夜になりましょうか。 練馬 酒場 燗酒 マグロ あん肝 手羽先
Hirotaka Kawasakiさんの行ったお店
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YOU
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うどん 慎
新宿駅 / うどん
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よろにく
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焼肉問屋 牛蔵
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ナイルレストラン
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鳥茂
新宿駅 / 串焼き
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ブラザーズ 人形町本店
人形町駅 / ハンバーガー
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丸五
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龍朋
神楽坂駅 / 中華料理
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肉山
吉祥寺駅 / 焼肉
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グリルエフ
五反田駅 / 洋食
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浪花家総本店
麻布十番駅 / 甘味処
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- ~1000円
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総本家 更科堀井 麻布十番本店
麻布十番駅 / そば(蕎麦)
- ~1000円
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キッチンABC 池袋東口店
池袋駅 / 洋食
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鯛塩そば灯花
曙橋駅 / ラーメン
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餃子の店 おけ以
飯田橋駅 / 餃子
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あげづき
飯田橋駅 / とんかつ
- ~2000円
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スタミナ苑
西新井大師西駅 / 焼肉
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麺屋 音
北千住駅 / ラーメン
- ~1000円
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くぐつ草
吉祥寺駅 / カレー
- ~2000円
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