【つるつるの海老ワンタンでビールを呑み、 鶏ガラ、貝出汁が効いた優しい醤油ラーメンを】 ラーメン激戦区、練馬・桜台にあって、 こちら『ぼにしも』は一際、異彩をはなつ。 奇をてらったラーメンではなく、素材の もつ旨味を丹念にひろい、それを重ねる。 全くストレスのないラーメンをいただく ことができる数少ない店。 油そば、発祥の店、武蔵境の珍々亭。 その創始者の孫にあたる人物がこちら 『ぼにしも』の現、主人であり、血筋と しては純粋なサラブレッドといえる。 こちらの油そばがまたすこぶる旨い。 いや、個人的にはそんな名称ではなく 『和えそば』というのが、ふさわしく これがまた一口啜れば、貝の旨味など 和風出汁が鼻から抜ける絶品であり、 そんな店であるから、当然ラーメンも旨い。 この日はこの界隈で呑みあるき、 しめを求めてこちらへ向かう。 扉を開け、まずは券売機にて *ビール…400円 *皿海老ワンタン…300円 *らーめん…650円 カウンターでテレビから流れる音を聞き 寡黙な店主の丁寧な仕事ぶりを眺め、 のんびりと待っているとカウンターごしに まずは皿海老ワンタンが運ばれる。 見るからにぷりぷりとした艶やかなワンタンで 茹であげられた香りも漂い、実にそそられる。 早速、箸でつかみ、酢醤油をちらっとたらし これをつるっと一口で、放りこむ。 熱々で、中の餡はごろっとした豚肉に、 海老の風味も感じられ、何より素晴らしい のが外のワンタン。つるっつるの舌触りで、 噛めばもちもちとした歯ざわり。 これをつまんではビールを呑んでいると 待ちに待ったラーメンが運ばれてくる。 まずはレンゲでスープをすくい、ずずっと 一口いただくと、これが、実に旨い。 丸鶏の動物系の旨味に、貝や白身魚で しょうか、上品な魚介の旨味、昆布出汁も 感じられ、見た目の透き通ったクリアな スープそのままに、雑味のない丁寧な旨さ。 ふくやかな醤油はどこか懐かしさも 残しながら、きちんと素材の旨味が 凝縮しており、飲みすすめても、 まったく飽きがこない。 次いで、中細麺をたぐってこれを啜る。 ちぢれ麺は小麦の風味もほのかに感じられ 麺自体の旨さもさることながら、啜り 具合が絶妙で、するすると吸いこまれる。 啜るたびに、魚介や丸鶏の丸みを帯びた 優しい旨味が鼻をぬけ、暴飲暴食で 疲れた胃にじわじわスープがなじみ、 自然と笑みがこぼれる。 シャキッとしたメンマに、半熟の煮卵。 とろけるチャーシューを途中、口に運ぶ。 どれをとっても優しい味付けでホッとする。 スープを最後の一口まで丁寧に味わい、 丼を置く。どこまでも優しい余韻で、 胃の奥から湧きあがる充足感に包まれる。 ただ懐かしいとも違う、身体に沁みわたる 東京醤油らーめんを味わいたければ、 こちらに一度足をお運びください。 パンチを求めるラーメンではないので 悪しからず。
Hirotaka Kawasakiさんの行ったお店
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YOU
東銀座駅 / 喫茶店
- ~2000円
- ~2000円
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うどん 慎
新宿駅 / うどん
- ~1000円
- ~1000円
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よろにく
表参道駅 / 焼肉
- 営業時間外
- ~20000円
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焼肉問屋 牛蔵
富士見台駅 / 焼肉
- 営業時間外
- ~5000円
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ナイルレストラン
東銀座駅 / インド料理
- ~2000円
- ~2000円
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鳥茂
新宿駅 / 串焼き
- 営業時間外
- ~8000円
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ブラザーズ 人形町本店
人形町駅 / ハンバーガー
- ~2000円
- ~2000円
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丸五
秋葉原駅 / とんかつ
- ~3000円
- ~3000円
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肉山
吉祥寺駅 / 焼肉
- ~8000円
- ~8000円
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龍朋
神楽坂駅 / 中華料理
- ~1000円
- ~1000円
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グリルエフ
五反田駅 / 洋食
- ~2000円
- ~2000円
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浪花家総本店
麻布十番駅 / 甘味処
- ~1000円
- ~1000円
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キッチンABC 池袋東口店
池袋駅 / 洋食
- ~1000円
- ~1000円
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総本家 更科堀井 麻布十番本店
麻布十番駅 / そば(蕎麦)
- ~1000円
- ~4000円
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鯛塩そば灯花
曙橋駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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餃子の店 おけ以
飯田橋駅 / 餃子
- ~2000円
- ~2000円
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あげづき
飯田橋駅 / とんかつ
- ~2000円
- ~2000円
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スタミナ苑
西新井大師西駅 / 焼肉
- ~1000円
- ~8000円
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麺屋 音
北千住駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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くぐつ草
吉祥寺駅 / カレー
- ~2000円
- ~2000円