【冬の散歩道 / A Hazy Shade of Winter】 建物と建物の狭間に、細い道が伸びている。 石が敷かれ、緑に挟まれた小道。 その先に、広いガラス窓が印象的な二階建てのcafeがある。 予めそのcafeの存在を知らなければ、通り過ぎてしまっただろう。 だが、その小道を覗き込んでしまったら、もはやその魅力から目を離すことはできない。 cafeの名前は、cinq(サンク)。 フランス語で「5」のこと。 店主さんは、過去に3店舗の美容院を経営しておられた。 2009年、大宮にquatre(キャトル)=「4」というcafeを開いた。 そして、2016年の夏。 更地だった北浦和のこの場所に、古い木材を集めて、cinqを新築された。 quatreについては、2018年に閉店された。 現在は、cinqに専念されている。 古びた鉄とガラスの扉を開けると、その先は吹き抜け。 一階から二階まで突き抜ける広いガラス窓。 店内には、優しい光が溢れている。 壁、窓、床、いずれも古傷だらけの古材だ。 嬉しいことに、二階の吹き抜け脇の席が空いた。 ■林檎とメイプルのキャロットケーキ 550円(税別) 人参、林檎のソテー、ピーカンナッツ、プルーン、無花果、ココナッツ。 そして、メープルチーズクリーム。 フォークを立てると、ザックリと重く、スパイスが仄かに香る。 口に運ぶと、生地の中にも様々な食感がある。 ■全粒粉のスコーン 1個300円(税別) 四角いブロック。 埼玉県産の粉だという。 クリームと、季節のジャムを付けていただく。 ザク、ザク、ザクといただく。 この日のジャムは、キーウィ。 素材の形が残る、素朴な味わいが、たまらない。 ■マイルドブレンド 500円(税別) 私が腰かけた二階席から、吹き抜けを見下ろす。 そこに、作業スペースが見える。 此方の珈琲は、そこでハンドドリップされる。 まろやかな味わいで、スイーツだけでなくランチとも合うに違いない。 ここは、紅茶も美味しいそうだ。 teteria(テテリア)の茶葉を使っている。 珈琲を啜り、キャロットケーキとスコーンを齧る。 ケーキとスコーンの風合いある質感。 それは、このcafeを形造る古木の風格に通じる。 サンク……チュアリ、sanctuaryという言葉が連想された。 聖域に加えて、鳥獣保護区の意味合いがある。 公園に住まう栗鼠が、冬を前にして、地面に木の実を溜め込む様子が、脳裏に浮かんだ。 そんな芳醇な冬の味わいがあるケーキとスコーンだった。
南 たすくさんの行ったお店
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YOU
東銀座駅 / 喫茶店
- ~2000円
- ~2000円
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うどん 丸香
神保町駅 / 讃岐うどん
- ~1000円
- ~1000円
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アカシア 新宿本店
新宿西口駅 / 洋食
- ~2000円
- ~2000円
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カリーライス専門店エチオピア 本店
神保町駅 / カレー
- ~1000円
- ~1000円
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神田まつや
淡路町駅 / そば(蕎麦)
- ~1000円
- ~2000円
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田中そば店 秋葉原店
末広町駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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自家製麺 伊藤
赤羽駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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共栄堂
神保町駅 / カレー
- ~2000円
- ~2000円
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むさしや
新橋駅 / 洋食
- ~1000円
- ~1000円
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ガヴィアル
神保町駅 / カレー
- ~2000円
- ~2000円
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丸五
秋葉原駅 / とんかつ
- ~3000円
- ~3000円
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味坊
神田駅 / 中華料理
- ~1000円
- ~4000円
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ムルギー
渋谷駅 / カレー
- ~2000円
- 営業時間外
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一滴八銭屋 新宿本店
新宿駅 / うどん
- ~1000円
- ~4000円
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さぼうる2
神保町駅 / 喫茶店
- ~1000円
- ~1000円
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中華そば 青葉 中野本店
中野駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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九十九ラーメン 恵比寿本店
恵比寿駅 / ラーメン
- ~2000円
- ~2000円
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らーめん鴨to葱 御徒町
上野広小路駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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麺巧 潮
小川町駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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センターグリル
桜木町駅 / 洋食
- ~2000円
- ~2000円