今年3回目の食事。料理写真は投稿禁止なので私の拙い文章で想像してほしい。訪問は2024年11月29日である。お支払いはお酒2合込みで¥37,380だが、料理、サービス、会話、雰囲気、内装外装と調度品、非日常感を縦横無尽に楽しめた。 料理には、味や香りだけでなく、熱さ冷たさやぬるさ、歯応え歯触りや喉越しなどの食感、唇、口や喉で感じる部分だけでなく、その皿、椀などの容器や料理の彩りや季節感など目や頭で楽しむ部分がこういう店だと十二分に楽しむことが出来るのである。 今回は、有名なラーメン屋の大将とこれも地元鞄店のご隠居とカウンターで並んで会話を楽しむことができた。大将は京都好きで月のうち十日は鴨川に面した宿に泊まっているという。 さて朱色の杯で一口だけの日本酒(京都の蒼空)を頂いたあとにあられを数した紫蘇温を頂いてスタートである。なお、夏は紫蘇湯が紫蘇ジュースになる。 次は、車海老と蒸し鮑の椀である。上から京都の白味噌を掛けてある。そして椀の蓋の上には秋らしく○○の葉がひとひら載せてあるところが憎い。そして、ここで京都○○産の名残の松茸のお目見えである。そして浦霞を頂く。 おしのぎは、餅米の飯蒸しが一口か二口サイズで出てくる。そのご飯が隠れるほど大きなカラスミが載り、その上にイタリア産のキャビア。そして銀杏が左右に並んでいる。 そして、お造りは長崎産マグロの中トロと明石の鯛である。そこにおろしたての山葵が添えてあるが、醤油のほかに塩、カボス、このわたも備わっているので、贅沢なことである。刺身を食べ終わる頃に、水揚げ港「津居山」と船の名前の青いタグを赤い脚に付けた蟹が出てきた。なお、津居山は城崎温泉の海側である。 次には、大きな香色の丸い皿の上に、種々の形状の小皿や小鉢を載せた八寸である。小皿と一緒に秋の色づいた木の葉があしらわれていて目を楽しませてくれる。さて、水菜のお揚げのお浸しに子持ち昆布添、カボスのスライスを載せ前述の蟹、雲子(京都では真鱈の白子をこう呼ぶ)にポン酢おろし、真魚鰹の幽庵焼きには生姜の甘酢漬けを添えてある、あん肝の雲丹載せと冬の季節のご挨拶が勢揃いである。 デザートはマンゴーだが、上にかけたソースが○○製なのが素敵である。伏せ字ばかりですみませんが、企業秘密なのでご理解ください。上洛の際は是非とも事前予約して食べてみてください。
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