日暮里駅西側の街並みはとっても雰囲気ありますね。この辺りは初めて降り立ちましたが途端に心を奪われました。 夜の帳が下り始める頃、天王寺公園を左手に御殿坂をゆるりと上りほどなくして左に折れると、なんとも味わい深い横丁が現れます。はじまりは戦後まもなくのこじんまりとした下町風情溢れる一角。横丁を奥に進むと瓢箪を象ったなんとも立派な提灯が出迎えてくれます。“江戸料理”を謳ういぶし銀な佇まいのお店。もうワクワクしかありません! 飲兵衛心を鷲掴みにする鋭角な階段を上り二階へ。目の前にはこじんまりとした座敷が現れます。曇りガラスの窓を開けると先ほどの横丁が一望できます。この家族経営の日常と商売の領域がオーバーラップした感じ。シビれますね。 お通しはおからに塩辛、ふぐの煮凝り、桜鱒のおすし。これは早々にビールを片付けて日本酒といきましょう。お猪口はお好みから選ぶ趣向。あら、えびす様が当たったよ!これは縁起がいいねぇ。しっかりとした味付けのおからはお酒が進んで困ります。ふくよかな吟醸感を楽しめる京都の松本から富山の満寿泉へと流れます。 続いて茶碗蒸し。季節のきのこがたっぷり入った滋味深い味わいです。柚子の皮がどこか落ち葉に見えます。秋だねぇ。続いてのお酒は新潟の鶴齢。そして今宵のメイン、ふぐの登場です。プリコリと活きのいい歯触りの刺身は日本酒との相性は言わずもがな。新潟の次は北上して北海道の桃川にスイッチです。 お刺身に続いて煮物。ニシンと焼き豆腐、お揚げをこっくり甘こくに煮付けています。力強いニシンの味わいがたまりません。焼き豆腐とお揚げにもしっかり味が染みて冷酒がすこぶる捗ります。 ふぐ二品目は唐揚げ。サックサクな衣を纏うホワっと柔らかな身。生姜が爽やかに香ります。お供は灘の酒剣菱を。 刺身、唐揚げときて最後はお鍋。大将の田舎の長野から取り寄せた元気いっぱいな野菜がたっぷり入ります。ザクザクした野菜の中にしっとりとしたふぐ。そして旨味が染み出た出汁でいただくは玉子たっぷりの雑炊です。極々滑らかに仕上がった玉子。ポン酢をちょいと垂らすとコクのある風味が加わってまたひと味違った美味しさを楽しめます。 ここまでふぐを楽しんだらやっぱりヒレ酒もいっちゃいますよね。こんがりと炙られたなんとも立派なヒレ。香ばしい香りと出汁感がチンチンの熱燗に溢れて出ています。デザートは長野のりんご。なんとも言えない純朴な甘みです。 まず店構えにやられ、次に料理にやられ、ダメ押しに大将と女将さんの人柄にすっかり参ってしまいました。確かな素材と味、そして各地の銘酒をほっこりした空気の中で楽しめます。定番の軍鶏鍋も気になりますね。 季節を変えてお邪魔したいお店。 ごちそうさまでした! 酒場
Katsuhira Takanoさんの行ったお店
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麺屋 海神
新宿三丁目駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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欧風カレー ボンディ 神保町本店
神保町駅 / カレー
- ~2000円
- ~2000円
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うどん 慎
新宿駅 / うどん
- ~1000円
- ~1000円
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うどん 丸香
神保町駅 / 讃岐うどん
- ~1000円
- ~1000円
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カフェ アリヤ
新宿三丁目駅 / カフェ
- ~1000円
- ~1000円
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六厘舎 東京ラーメンストリート
東京駅 / つけ麺
- ~1000円
- ~1000円
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新福菜館 本店
京都駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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つけ麺 五ノ神製作所
新宿三丁目駅 / つけ麺
- ~1000円
- ~1000円
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肉の大山 上野店
上野駅 / 洋食
- ~1000円
- ~2000円
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支那麺 はしご 本店
銀座駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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開楽 本店
池袋駅 / 中華料理
- ~1000円
- ~1000円
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らぁめん 満来
新宿駅 / ラーメン
- ~2000円
- ~2000円
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銀座 佐藤養助
銀座駅 / うどん
- ~2000円
- ~2000円
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牛かつ もと村 渋谷店
渋谷駅 / 牛料理
- ~2000円
- ~2000円
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Ginza Noodles むぎとオリーブ 銀座本店
銀座駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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丸鶏 るいすけ
西新宿駅 / 焼き鳥
- 営業時間外
- ~4000円
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神田まつや
淡路町駅 / そば(蕎麦)
- ~1000円
- ~2000円
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4番サード魚真
神泉駅 / 魚介・海鮮料理
- 営業時間外
- ~5000円
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ジャッキー ステーキハウス
旭橋駅 / ステーキ
- ~3000円
- ~3000円
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鳥茂
新宿駅 / 串焼き
- 営業時間外
- ~8000円