ここのパンはパン好きな人もパン嫌いな人もどっちも唸らせてしまう。 松戸のパンの聖地Zopf出身の店主だが、パン作りは独学だと言う。 イタリアのバールと沖縄のパーラーを混ぜた普段使いの食事場を創ろうとして独立。 それが今や城北・城西地区では屈指の名店になってしまった。 特にハード系のパンが絶品だが、皮が硬いと敬遠されそうなのに何故?と尋ねた事がある。 うろ覚えだが確かこんな答えだった。 「柔らかいパン=美味いパン」とは限らない。 「硬いから食べない」ではもったいない。 おせんべいは硬いからダメかと言うとそうじゃない。 小麦は熱を加えるほど旨くなる。 ただの硬いだけのパンじゃなく、加水率の高い生地なので中はモチモチ。 甘さ、苦さ、香ばしさ、濃厚なコク、色んな風味をマックスに味わえるパンを作ったらこうなった。 こんな風なことを聞き、なるほどと思った。 実際のお店は写真で見る以上に小さい。 カウンター三・四人、テーブル二人で満席。 だから僕はいつも朝一に行く。 そうこうしているうちに色々な客がパンを持ち帰る。 この界隈の個人経営のレストランでもここのパンを出してたりする。 30種類以上のパンが昼過ぎには無くなってしまうのだ。 今朝はイートインの先客がお一人様だったので食べて行くことにした。 いつもはサンドイッチセットを食べることが多いが、今朝はシンプルに650円のトーストセット。 厚切り食パンと三種のスライスしたハードパンの盛り合わせに好きなドリンクが付く。 トーストの一言で片付けられない、もの凄く食べ応えのあるパンだ。 バターかハチミツをつけても良いが、そのままが美味い。 噛めば噛むほどパンそのものの旨味に気付くだろう。 そうなると、おかずとか添え物が要らないのだ。 これはもうただの炭水化物じゃない。 小麦のご馳走だ。 食パンと三種のハードパンを一巡したところで疲れた顎を休めるためにドリンクを。 ホットカフェラテをひと口流し込む。 緩んだ口が再びパンを欲するのでまた一巡。 そして最後にゆっくり噛み締めながらもう一巡。 日本人が米の味を尊ぶ様に、パンの味を愛でるひと時。 普通の喫茶店ではこうはいかない。 100円追加してエスプレッソの追加ショットをいただく。 辛苦さで舌と喉をいじめ、冷水でシメる。 あー、旨かった。 みやげにブルーベリーと胡桃を練り込んだパンを持ち帰る。 実に幸せなひと時であった。
Sana Yoshiさんの行ったお店
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欧風カレー ボンディ 神保町本店
神保町駅 / カレー
- ~2000円
- ~2000円
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丸健水産
赤羽駅 / おでん
- ~1000円
- ~1000円
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出町ふたば
出町柳駅 / 和菓子
- ~1000円
- 営業時間外
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丸五
秋葉原駅 / とんかつ
- ~3000円
- ~3000円
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イノダコーヒ 本店
烏丸御池駅 / カフェ
- ~2000円
- ~2000円
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たいやき わかば
四ッ谷駅 / スイーツ
- ~1000円
- ~1000円
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キッチン チェック
池袋駅 / 洋食
- ~2000円
- ~2000円
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赤坂 四川飯店
永田町駅 / 四川料理
- ~2000円
- ~8000円
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フレンチ パウンド ハウス 大和郷本店
巣鴨駅 / ケーキ屋
- ~2000円
- ~1000円
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はせ川
両国駅 / とんかつ
- ~2000円
- ~3000円
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資生堂パーラー 銀座本店 レストラン
新橋駅 / ビストロ
- ~3000円
- ~15000円
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フルーツパーラーゴトー
浅草駅 / カフェ
- ~2000円
- ~2000円
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とん太
高田馬場駅 / とんかつ
- 営業時間外
- ~3000円
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味噌麺処 花道庵
野方駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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土手の伊勢屋
南千住駅 / 天ぷら
- ~3000円
- 営業時間外
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俺のフレンチ 神楽坂
牛込神楽坂駅 / フランス料理
- ~4000円
- ~4000円
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草月
東十条駅 / スイーツ
- ~1000円
- ~1000円
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szechwan restaurant 陳
渋谷駅 / 中華料理
- ~2000円
- ~15000円
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どぜう飯田屋
浅草駅 / うなぎ
- ~3000円
- ~5000円
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無鉄砲 東京中野店
沼袋駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円