【果報は寝て待て Come on-a My House. そば処鴨南ばん】 横浜市、ほぼ川崎と一体の鶴見区の住宅地の中にある一見、古風に見える蕎麦店。 その名も「鴨南ばん」 鴨南蛮は、文化年間(1804~18)に江戸馬喰町橋詰にあった「笹屋」が鴨南蛮そばを最初に品書きに加え、評判を取った。その後は、柳の下。 「鴨(穴子)南ばん」を看板に掲げた店が多く出てきたらしい。その中の一つに伊勢屋と言う蕎麦屋があったそう。鶴見の鴨南ばんが、どの「鴨南ばん」の看板を掲げた蕎麦屋の直系なのかは明示されていないが、江戸後期から今に受け継がれる流れを受け止めたい。 湘南台にも元祖 鴨南蛮の店が有るが、関係性は如何? 店は島忠ホームのそば。狭いながらも駐車場も有るので安心。訪問時は、結構混んでいた。 元気の良い娘さんが表を、ご亭主、お母さんは中。 タイミングが合わず、お店の事や鴨南蛮の事はお聞きできず。明るい家庭的な雰囲気。 囲炉裏を組み込んだテーブルが相席用で、着席。 他の客のカツ丼が美味そうで気にはなるが、鴨南ばんを食べないわけにはいかない。1,600円とやや高い。 待望の鴨南ばん蕎麦は、意表を突いた丼で出された。大きな丼の中には鬼と鯰が戯れ、外には「果報は寝て待て」と、面白く描かれている。 器の大きさに比べると、肝心の鴨南ばんの量が少なく見えてしまう。 蕎麦は二八。四角いのは仁鶴。 まあるく治るどんぶり。 二八の蕎麦は、電動石臼で店で曳かれて、手練り、くくり、延ばし、のし、包丁切りされた手打ち蕎麦。 手打ちならではの、気持ち平たい不揃いさも見える蕎麦。星が見えるのも嬉しい。 冷たい蕎麦でも食べてみたい。 かつおだしの旨味と鴨の脂が溶け合ったつゆは、甘辛く美味。長葱、三つ葉、柚子皮が風味を増す。 鴨肉は旨味を出し尽くしたものなのか、固い。 またジビエ独特の味わい。合鴨ではなかったのだろうか?鴨肉だけが好みには合わなかったけれども、美味しい「鴨南ばん」をいただけた。 ご馳走さまでした。 古くからの鴨南蛮を受け継ぐ一杯を味わい、鴨南蛮も、時と共に調理法の進化と共に変化している事を改めて知る。出汁の一つとして味が出てしまったものを出すか、ラーメンのチャーシュー的な扱いで乗せるか… お店の創業や、鴨南蛮について尋ねたいところ。 また伺うことにする。次回は、せいろかカツ丼だな。
中島俊朗さんの行ったお店
-
うどん 慎
新宿駅 / うどん
- ~1000円
- ~1000円
-
丸鶏 るいすけ
西新宿駅 / 焼き鳥
- 営業時間外
- ~4000円
-
ナイルレストラン
東銀座駅 / インド料理
- ~2000円
- ~2000円
-
山東 1号店
元町・中華街駅 / 中華料理
- ~2000円
- ~3000円
-
麺場 浜虎
横浜駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
-
東京スタイルみそらーめんダイニング …
銀座一丁目駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
-
神谷バー
浅草駅 / 居酒屋
- ~2000円
- ~3000円
-
トラットリア・築地パラディーゾ
築地市場駅 / イタリア料理
- ~2000円
- ~8000円
-
たん焼 忍
四ッ谷駅 / 牛タン
- 営業時間外
- ~5000円
-
中華そば 四つ葉
霞ヶ関駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~2000円
-
お好み焼 きじ 丸の内店
東京駅 / お好み焼き
- ~2000円
- ~2000円
-
謝甜記 貮号店
元町・中華街駅 / 中華料理
- ~2000円
- ~2000円
-
イノダコーヒ 本店
烏丸御池駅 / カフェ
- ~2000円
- ~2000円
-
香川一福 神田店
淡路町駅 / 讃岐うどん
- ~1000円
- ~1000円
-
渡なべ
西早稲田駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
-
アガリコ
池袋駅 / ビストロ
- 営業時間外
- ~3000円
-
柴崎亭 つつじヶ丘本店
つつじヶ丘駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
-
龍味
横浜駅 / 中華料理
- ~1000円
- ~1000円
-
京ばし松輪
京橋駅 / 割烹・小料理屋
- ~2000円
- ~10000円
-
ふくてい 有楽町本店
日比谷駅 / カレー
- ~1000円
- ~1000円