• 閉店

ローストチキン&ハイボール Bistro ぴぐぷらす

のみやぴぐぷらす

予算
~3000円
~5000円
最寄駅
西武池袋線 / 練馬駅 徒歩2分(120m)
ジャンル
バー ダイニングバー
定休日
毎週水曜日

【想い出の店で献杯を】 一年前、訃報を聞きつけ、ここへ 顔をだすと、彼が好きだった席に 『再会のハイボール』Dewar'sの 12年が、ぽつんと置かれていた。 席主の不在は、もう戻ることのない 喪失感をつきつけられたように感じ こみあげるものを抑えられなかった。 一年が経つのはあっという間だ。 これがどうにも、実感がわかない。 あちこち一緒に呑み歩いた日々は、 夢のようで、絵空事だったのでは ないかとさえ思うこともある。 しかし、練馬のあちらこちらで 呑んでいると、ふとした瞬間に、 在りし日の姿、声がよみがえり、 妙なリアリティをもってこちらに 迫ってくるから、始末に負えない。 はじめて会った晩に、ここで呑み、 あちこち6軒ほどハシゴし、ここに 戻り、駅前でハイタッチをし別れた。 それからというもの、何かと理由を つけては呑み、食べ、語らった。 人の噂話、悪口などで呑むのを嫌い、 機微に想いを馳せ、陽気な酒を好み、 だれよりも食、酒に造詣が深かった。 そして、なによりも店の人を愛し、 どの店に一緒に行っても、格別に 気持ちがよい人間であった。 要は、きれいに呑める人であった。 繁盛店に2人で行った際に、席を確保 できるまで、数時間、近くで呑みながら 待っていた。つい混雑ぶりを愚痴ると、 「恨み節はいいなさんな」 と、たしなめられたのを今も思い出す。 実に懐の深い、いい男だった。 亡くなる前の晩、彼はここで 旅立ちの一杯を呑んでいた。 今、呑んでいるからと誘われながら 数日後に呑む約束をしていたからと いう理由で、これを断ってしまった。 それが心残りで、しこりのように 胸につかえている。そのせいなのか 練馬のあちこちで呑んでも、初めて 彼と会った日にハシゴして泥酔した 時ほどに、気持ちよく酔えない。 あの日の酒は、格別にうまかった。 絵空事のようであった一緒に呑み食い あるいた日々は、時間の経過とともに 白昼夢から、確かな現実味を帯びて、 彼はもうここにはいないということが 肌身に沁みるようになってきた。 練馬に尽力したパイオニア、もうこんな 人は今後現れないのではないだろうか。 この界隈も店の入れかわりがはげしく 一緒に呑んだ店のうち、何軒かはもう 店を閉じ、跡地にはチェーン店ができ ずいぶん風景もかわった。 彼が生きていれば何を想っただろう。 来年の命日もやっぱりここにきて 『再会のハイボール』をいただこう。

Hirotaka Kawasakiさんの行ったお店

ローストチキン&ハイボール Bistro ぴぐぷらすの店舗情報

店舗基本情報 修正依頼

ジャンル
  • バー
  • ダイニングバー
営業時間
定休日
予算
ランチ
~5000円
ディナー
~3000円
クレジットカード
  • VISA
  • Mastercard
  • Diners
  • JCB

住所 修正依頼

住所
アクセス
                                        ■駅からのアクセス                        
                西武池袋線 / 練馬駅 徒歩2分(120m)
都営大江戸線 / 豊島園駅 徒歩10分(800m)
西武池袋線 / 桜台駅 徒歩13分(980m)                        

                        

座席 修正依頼

席数

20席

カウンター
個室

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