くろ寿

公式情報
くろす

予算
~30000円
~3000円
最寄駅
東京メトロ銀座線 / 銀座駅 徒歩3分(220m)
ジャンル
寿司 魚介・海鮮料理
定休日
毎週日曜日 祝日
03-3571-4196

アオリイカは香り高い柚子塩で酸味がキリリとしていて、ネットリしたタネが口の中でほどけていく楽しみがある。 車海老の漬け、尾の部分の殻が剥かれてある。これでこの寿司屋は只者ではないことが判り始める。口に含むと深い甘みが押し寄せてくる。そして、甲殻類独特の弾力と味が身と尾の部分ではっきりと異なっていて、「尾」が殻なしで供される理由がなるほどと肯けるのである。 ヒラメの昆布締め、酸味がきてかなりのネットリ感が後を追う。プリプリ感はなくなっているので熟成しているのだ。昆布の旨味はあまり主張していない。 カスゴ、擦った白胡麻が面白い歯応えをくれる。カスゴとは「春子」という字を当てて、鯛の稚魚のことである。春が旬。包丁の入れ方だけでなく、白胡麻を使う工夫がある。 茶碗蒸しは、前菜サラダと梅酒でお出迎えされ、烏賊、海老、小鯛の握りが出た後に登場するのが面白い。慈姑のシャキシャキと椎茸の弾力で楽しませてくれる。 小柱軍艦には驚いた。カウンターの端にモダンな行灯風の照明があって、その中の電球で海苔を温めているのだ。確かに香りと歯応えが際立つ。 中トロ、唸るばかりである。ネタの良さはいうまでもなく、素人には全くもって解らない何かの味付けがしてあって、それが旨いのである。 煮蛤の握り。ハマグリの旬は2月から3月にかけてであり、雛祭りの吸い物を思い出させるのであるが、ハマグリ独特の味を少し抑えてあって、その分煮汁のコクのある甘辛を感じる。何より貝の肉の弾力が嬉しい。 巻物は、河童と鉄火であるが、河童には白胡麻を振ってあり歯応えの妙が楽しめる。 金目鯛のご飯乗せは、ご飯に味がついており甘味があって引き付けるものがある。大将に、卵かけご飯のように感じると訊いたら金目鯛の煮汁だそうだ。このご飯は魅力的だ。吸い物が遅れて出てきたのは計算づくなのか。 卵焼きは、丁度よく目の前で仕上げをしていた。四角のパンでクルクル巻物のように焼いているのではなく、普通とは違った方法で焼いていた。知りたい方はお店にどうぞお越しください。 デザートは自家製パンナコッタで、二口目から黒蜜を掛けてお召し上がり下さいときた。つるりとしてさっぱりしており、黒蜜もくどくなく食後にちょうどよろしい。 席数が両手の指に余るほどのカウンターのみの小体な店だが、並んだ席の客は大将との会話でどこかの会社社長ご夫妻と知れる。後から入店したご夫妻には大将が会長お久しぶりですと声をかけ、左手首に金銀のロレックスが光っていたので、私のような者がくる場所ではないのだと恐れ入ったのである。 滅多に店内の写真は撮らないが、壁の一輪挿しにしろ、カウンター奥の盆栽にしろ銀座の寿司店の奥深さに平伏するのみである。

Hitoshi Tanakaさんの行ったお店

くろ寿の店舗情報

店舗基本情報

予約・問い合わせ 03-3571-4196
ジャンル
  • 寿司
  • 魚介・海鮮料理
営業時間
定休日
予算
ランチ
~3000円
ディナー
~30000円
クレジットカード
  • Amex
QRコード決済
  • PayPay

住所

住所
アクセス
                                        ■駅からのアクセス                        
                東京メトロ銀座線 / 銀座駅 徒歩3分(220m)
東京メトロ日比谷線 / 東銀座駅 徒歩7分(520m)
東京メトロ日比谷線 / 日比谷駅 徒歩7分(540m)                        

                        

座席

席数

8席

カウンター
喫煙 不可
※健康増進法改正に伴い、喫煙情報が未更新の場合がございます。正しい情報はお店へご確認ください。
[?] 喫煙・禁煙情報について
個室

サービス・設備などの情報

お店のホームページ http://www.ginza-kurosu.com/

03-3571-4196