伊達の牛たん本舗の本店に連れて行ってもらいました。さすがに本店だけあって店員さんの視線の配り、身のこなしがきちんとしております。 牛タンの元祖「味太助」の純和風のインテリアとは対称的で、イタリアンの店ですと言い張っても破綻がないほどのインテリアで、店の内装に金がかかている分だけ料理の味はどうかなあといぶかっておりましたが、それは杞憂に終わりました。肉はうまい。 この店では、メニューによっては、牛たんの肉の厚みが三択制で、薄い、厚い、極厚いのどれかが選べます。今回は、「厚い」を選んだので、あと二回来なければなりません。 仙台と仙台の近くの牛が特殊なベロをもっているワケではなくて、仙台で牛タンが名物になったわけは、「味太助」のサイトや各種の図書に説明がある通りで、一重にここが発祥の地であることと、そこに多くの競合店がひしめいて競い合いレベルを上げて行ったことが、牛タンが仙台の名物になったという理由である。 振り返ってみると、その地で取れたものが名物になっているものもあるが、それは例外的に少なく、大抵の場合はその土地の人々が切磋琢磨して築き上げたものだということに驚く。江戸前の寿司や天ぷらというが、東京湾で上がった魚や貝だけでは寿司屋、天ぷら屋は商売ができない。ラーメンなんかはその土地でないと取れないものが材料になっていることはまずない。要するに、料理を食べ、それを愛でるということは料理人の技(工夫)や腕(実行力)、料理の歴史(試行錯誤と競争の積み重ね)、料理の文化(それらの辿り着いた極み)を評価、堪能しているということになる。 仙台の牛タンは、肉を切って焼くだけだと思ったら大間違いであって、切り出す肉の厚み、肉の形、肉への切り込みの入れ方が店によって違うのだ。牛のベロを単純に輪切りにしただけでは、牛タンはできない。箸にとってよく観てみるが良い、肉の一片一片に細かく切れ目が入っている。切れ目の深さ、切れ目の間隔、切れ目の方向によって、歯応えや食感が丸で違ってくるのは自明であろう。試しに、近所の焼き肉屋の牛タンを思い出してみるがよい。ちょっと厚めの肉だと噛み切れないくらいに歯応えがある。仙台の牛タンは、普通の焼き肉屋のそれの二倍から三倍くらいの厚みがあるのに噛み切れるではないか。 一緒に供されるテールスープにも秘密がある。 と、ここまで書いて来て眠くなったのですみません。おしまいにします。
Hitoshi Tanakaさんの行ったお店
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Brooklyn Parlor SHINJUKU
新宿三丁目駅 / カフェ
- ~2000円
- ~4000円
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おにやんま
五反田駅 / うどん
- ~1000円
- ~1000円
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日本橋 天丼 金子半之助 日本橋本店
三越前駅 / 丼もの
- ~1000円
- ~1000円
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すごい煮干ラーメン 凪 新宿ゴールデン…
新宿三丁目駅 / ラーメン
- ~2000円
- ~2000円
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六厘舎 東京ラーメンストリート
東京駅 / つけ麺
- ~1000円
- ~1000円
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本家 第一旭 本店
京都駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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つけ麺 五ノ神製作所
新宿三丁目駅 / つけ麺
- ~1000円
- ~1000円
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肉の大山 上野店
上野駅 / 洋食
- ~1000円
- ~2000円
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Pizzeria e trattoria da ISA
中目黒駅 / イタリア料理
- ~2000円
- ~4000円
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GURGAON
銀座一丁目駅 / カレー
- ~2000円
- ~4000円
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アンティーカ ピッツェリア ダ ミケー…
恵比寿駅 / ピザ
- ~2000円
- ~4000円
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銀座 佐藤養助
銀座駅 / うどん
- ~2000円
- ~2000円
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丸鶏 るいすけ
西新宿駅 / 焼き鳥
- 営業時間外
- ~4000円
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黒毛和牛バーガー BLACOWS
恵比寿駅 / ハンバーガー
- ~3000円
- ~4000円
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山東 1号店
元町・中華街駅 / 中華料理
- ~2000円
- ~3000円
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ジャッキー ステーキハウス
旭橋駅 / ステーキ
- ~3000円
- ~3000円
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あつた蓬莱軒 本店
熱田神宮伝馬町駅 / うなぎ
- ~4000円
- ~4000円
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青島食堂 秋葉原店
秋葉原駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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カフェ アクイーユ恵比寿
恵比寿駅 / カフェ
- ~2000円
- ~3000円
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麗郷 渋谷店
渋谷駅 / 台湾料理
- ~2000円
- ~4000円