更新日:2025年12月13日
歴史と四季を感じる上野公園そばの和食料亭、心づくしの優しい味わい
上野公園内の超シブい佇まい。創業明治8年って、西南戦争の2年前だ。板垣退助、伊藤博文、諭吉さんらが来てたかもしれない。 ▪️ 季節の会席「牡丹」7,800円 義母の傘寿(80歳)のお祝いで日曜のランチ利用。 前菜、椀、お造り、焼き物、煮物、揚げ物、お食事、水菓子の流れで2時間超。 どれも上品で優しい味。器、盛り付け、彩り、サーブのタイミングなどすべてが完璧。個室から「すみませ〜ん」なんて呼ぶことはなかった。 魚と野菜が中心だが、全体でかなりボリュームはあり、鯛飯の残りはお持ち帰りで包んでいただいた。 これにお酒をつけて5人で45,000円ほど。 個室が多数あって、お祝いはもちろん、外国人接待でも喜ばれるでしょう。
五感で楽しむ厳選された黒毛和牛を中心に、四季折々の和食コースを
飲食店がひしめくエリアに 2021年にオープンした カウンター8席だけのお店✨ ずっと行きたかったお店 ~完全予約制~ 今回頂いたのは「笑い」コース 12品✨¥17600 前菜から驚きの連続 食材の旬と特性を生かし、とことん追求した調理法、組み合わせは 表現しにくいけど、口の中で 食べて「完成」する絶妙な仕上がり✨ 「美味しい」「オイシイィィ」「旨い」「美味」の連呼 ◝(⑅>ᴗ<⑅)◜ オープンキッチンなので、ライブ感や合間のトークも楽しく、まるでマジックショーでも見てる様なエンターテインメント空間でした 毎月、絶品の焼肉は頂いてますが、こんな肉割烹は初めて♡ 御料理しながらも、気配り、目配り、そして豊かな知識に気さくな会話がより心地よく楽しめました。 料理に対して前向きで、手間を惜しまず、そして楽しみながら作られてるのが分かる、丁寧で斬新尚且つ美味しかった 中でも ・真っ黒な竹炭のカツをコーンポタージュ仕立てで頂くのにはびっくり! 「肉じゃが」って説明されて、蓋を開けると、芋饅頭の餡掛けみたいでびっくり! でも、食べると中にしっかり材料が入ってて上品な肉じゃが✨ ・WWWロール お肉とわさび味の菊菜のバランスが絶品でした。 菊菜が大の苦手な私だからこそ、余計感動したかも。 ・珍しいキノコが入った肉土鍋ご飯 たっぷりの八重山牛とキノコの旨みがしみっしみ✨ 炊きたては勿論ですが、おむすびにして少し時間が経つと味が更に馴染み、落ち着き美味でした(*´༥`*) しっかり基礎を積み上げてるから、遊び心も取り入れた全く新しいメニューが誕生するんだろうな~ 出てくるタイミングや品数も満足間違いなし! 論より証拠 1度食べてみて欲しいな *完全予約制18:00~20:30~ *駐車場なし *クレジット可
魚と野菜のシンプルなお料理はお酒ともよく合う、雰囲気の良い懐石料理店
市役所前駅からすぐ北の押小路通、一之船入に面した店で、満開の桜、主人の語りと料理を楽しみ、まさしく春の宵を満喫した。 まず、招猩庵(タヌキを招くイオリ)という店名がご店主の諧謔を表していて、にやけてしまうのである。饒舌でありながらミヤコビトの機知に富んだ語りは料理なしでもお金が取れるのではないか。「でございます。」という敬体の語りは久方ぶりであった。 料理は御店主の語りとまるで異なり、実に地に足がついた鉢や皿が展開する。しかし、醤油も出汁を溶いて酢橘と柚子を垂らす加減醤油を使うなど、一捻りもある。おまかせで頼んだ。 先付けは、ホタルイカ、帆立の山椒煮、アスパラの酢味噌添えで、どれもこれも春を告げる材料が使われており、目の前の桜と相まって春爛漫である。 お造りは、さより、鮪、赤貝などで、さよりは一塩締めてあるので、山葵を少し載せて口に運ぶ。 桜餅仕立て、白味噌のお椀にはの菜の花が載り、芥子がちょいと垂らしてある。何も言えねえ。次の写真#5でタケノコも認められたい。天ぷらに使う筍は掘ってから故意に時間をおいて少しエグ味を出すこともあるらしい。 と思ったら実山椒を載せたタケノコ単体も出てきた。京都のタケノコは畑で作られる。長岡京へ行くとタケノコの畑がある。赤土の土壌が栽培に適していることもあるが、何年も何年も人の手が掛かっている。筍の先が土から顔を出す寸前、土が少し盛り上がったところを掘り出すのである。 春と云えば桜海老。今年は昨年の40倍の漁獲量があったらしいが、その桜色が新玉葱の甘さと一緒に口に飛び込んでくるのであった。 白魚と菜の花と土筆の玉子とじ、春尽くしである。そして滋賀県松瀬酒造の「松の司」が進むのである。 さて、蛸の柔らか煮と琵琶湖のワカサギで、ワカサギは生姜醤油で味付けしてある。 帆立はさきほども出てきたが、今度はソテーで雲丹のソースを使っているという。 近江八幡名物の赤蒟蒻。昨年末に近江鉄道の本線、多賀線、八日市線を乗り継いだことが想い出された。(個人の感想です) なお、この店は「京の食文化」佐藤洋一郎著 中央公論新書で紹介されていたので訪れてみた。上がり口に佐藤先生のそのご著書が重ねてあったが、2022年10月発行のこの本を読んで来た客は私が初めてだと驚かれた。日本人は本を読まなくなってしまったのであろうか。 なお、葉桜の時季に再訪する予定である。