初めての京都は高校の修学旅行、三年坂の土産物店で清水焼の急須を買い求めた他が、この八百三の柚味噌。我ながら渋い選択であった。 店の場所は烏丸御池交差点の近くながら、姉小路通に面しているのでその店の前を通ることがほとんどない。ちなみに姉小路通は、御池通りの一本南側で、もう一本南が三条通となる。「アネサンロッカクタコニシキ」の歌を思い出して欲しい。 高校時代のはるか昔から考えてみるに、その後に京都の多くの店は店舗数や販売先を拡大した。イノダコーヒは札幌や横浜そして広島に店を構え、一保堂は東京の丸の内仲通りに店を出した。店を構えずとも、百貨店の棚には、「ニシダや」の「おらがむら漬け」や「はれま」の縮緬山椒、原了郭の黒七味は東京でも手に入る。さらには末富の野菜煎餅を横浜高島屋の棚に見つけた時は腰の力が抜けてしまった。 ところがである。八百三の柚味噌は日本橋高島屋に置いてあるらしいが、他の店では見つからない。味の性格からして、誰もが欲しがる普遍性は乏しいように思われる。私自身も二回目の買い物をしなかったのである。 ふと思いついて店へ赴いてみると、ガラスケースに懐かしい柚の形の陶器の容器が大中小並んでいるのではないか。当時、私の買ったのは当然ながら一番小さい容器。高校生のお小遣いの範囲だから当然である。それがそのままある。 店内になだれ込んで女将に話を伺うと、今からウン十年前にこの容器は廃盤になっていて、最近復刻版として生産を再開したとのことである。つまり、私が買い求めてからほどなくして廃盤となり、再び店を訪れた時期に復活していたということである。なんという巡り合わせか。 さて、その容器はメロンアイスの容器のようにビニール製ではないのだ。そのウツワは早秋の陽に映える黄色と陰の部分の緑が景色を作り、青葉を一枚添え、見ているだけで柚の香りが思い出されるようだ。 自宅に持ち帰り、柚味噌を早速舐めてみる。柚と白味噌を合わせただけではこの味は出ない。甘みがある。何かアルコールのような成分が口内に広がる。柚本来の味が後から追いついてくる。今夜は白いご飯に載せて食べよう。日本酒もいけるぞ。 なお、高校生の時より金銭的に余裕ができたので、下から2番目に大きい容器の柚味噌を買いました。
Hitoshi Tanakaさんの行ったお店
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本家 第一旭 本店
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つけ麺 五ノ神製作所
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肉の大山 上野店
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GURGAON
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アンティーカ ピッツェリア ダ ミケー…
恵比寿駅 / ピザ
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銀座 佐藤養助
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丸鶏 るいすけ
西新宿駅 / 焼き鳥
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黒毛和牛バーガー BLACOWS
恵比寿駅 / ハンバーガー
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山東 1号店
元町・中華街駅 / 中華料理
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- ~3000円
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あつた蓬莱軒 本店
熱田神宮伝馬町駅 / うなぎ
- ~4000円
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ジャッキー ステーキハウス
旭橋駅 / ステーキ
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- ~3000円
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青島食堂 秋葉原店
秋葉原駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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カフェ アクイーユ恵比寿
恵比寿駅 / カフェ
- ~2000円
- ~3000円
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麗郷 渋谷店
渋谷駅 / 台湾料理
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