【閉店直前レビュー】2025年5月20日――金沢の「厚生食堂」が、その50年の歴史に静かに幕を下ろしました。漁港の近く、港町らしい飾らない空気の中に佇むこの食堂は、地元の人々だけでなく、観光客やグルメ通にも愛されてきた名店。閉店を知って駆けつけた常連たちが列をなす中、私も“最後の厚生食堂”を味わってきました。 ⸻ 牡蠣フライ定食、牡蠣フライ(単品) まず一口食べて、思わず「うまい」と声が漏れました。衣はサクサク、中はトロッとジューシー。加熱しても縮まずふっくらとした大ぶりの牡蠣に、長年の仕入れと揚げ加減の技術が光ります。添えられたキャベツとマヨネーズ、そして搾りたてのレモンが絶妙なバランスをとってくれて、最後の一口まで飽きさせません。 小鉢のもずく酢や香の物もきちんとした仕事が施されていて、手を抜かない姿勢に胸が熱くなります。味噌汁は出汁が効いていて、ほっとする味わい。 ⸻ 日替定食(鯖フライ) 見た目は王道。しかし、ゴマだれがかかった鯖フライは、一味違いました。香ばしい衣と鯖の旨味を包み込むようなタレがクセになる。キャベツとの相性も抜群で、ごはんが進む、進む。何気ない一皿に宿る「厚生食堂らしさ」を感じました。 ⸻ マグロの刺身 鮮度は言うまでもなく抜群。口に入れた瞬間にとろけ、甘みと旨味が広がります。港町ならではの新鮮なネタを、こんな価格で食べられたのも、厚生食堂の大きな魅力のひとつでした。 ⸻ 最後に 昭和・平成・令和を駆け抜けた厚生食堂。派手さはないけれど、真面目に、まっすぐに、食を通して人を支えてきたお店でした。金沢の港町の味――それは、きっと記憶に、舌に、いつまでも残り続けることでしょう。 ありがとう、厚生食堂。ごちそうさまでした。
禁煙
ランチ営業あり
おひとり様OK
鮮度抜群の魚料理が低価格で楽しめる食堂
金沢の魚市場にある食堂。もとは職場の方の食堂ですが観光客、地元の人誰でも自由に食事ができる人気のお店です。鮮度抜群の魚料理ですが海鮮丼は1,000円、刺身定食は1,200円、身がふっくらしておいしいキスフライは900円、いわしフライは800円とお手頃価格です。土曜はお休みですが日曜は営業しています。






















