吉村家を頂点とする正統派家系とは独立に発展した流派、壱系。正統派を北斗神拳とするなら、さしづめ壱系は南斗聖拳でしょうか(『北斗の拳』を知らない人ごめんなさいw)。壱系の総本山が店を構えるのは、新杉田(吉村家創業の地)のすぐ隣、磯子。店名の通り目の前に国道16号線が走る。1992年創業の年季の入った店構えは、行列ができているわけでもなく、ここが壱系の源流だと知らなければまったく飾り気のない平凡なラーメン屋。 壱系の象徴、うずらの卵がシンボリックな存在感を放つラーメン並は800円。麺はもちろん壱系御用達の長多屋製麺所。意外なのは、醤油も鶏油もしっかり主張している褐色のスープ。町田商店などの壱系チェーン店に見られる豚骨主体の白いスープとは全然違って、むしろ正統派のテイスト。小ライス100円との相性も至極良好。 よく言われることですが、昔ながらの壱系の味は消えつつあるというのは本当なのですね。なんにせよ、店内でスープを炊いている本物の家系は、全国に広まったセントラルキッチン方式の壱系チェーン店とは完全なる別物。美味しいです。(2024年8月9日)
駅から近い
カウンター席あり
禁煙
ランチ営業あり
おひとり様OK
亜流ながら家系最高峰のラーメン屋
神奈川県横浜市にあるラーメン店『ラーメン壱六家 磯子本店』。麺の硬さ、スープの濃さを選べ、自分の好きな味のラーメンを食べることができる。磯子の家系ラーメンだが、豚骨醤油以外にも塩や味噌も味わえる。マイルドなスープに絡む中太麺が絶品。器を温めてあるので、最後まで温かいスープを味わうことができる。