
小笹寿しふたたび、銀座路地裏の名店で修行した店主は、築地の路地裏の地下に潜んでいる!
小笹寿し出身のお店が築地にあると、マイレビさんのレビューを見ての訪問です。小笹寿司で7年修行後、この店舗を探すのに一年かかり、開店してから2年目のお店ですね。
人当たりの良い女将さんと二人で切り盛りしてます。店主も女将さん同様、とても気さくな方で此方の要望に応えてくれます。
暖簾の店名を初め、パンフレットの題字は洋画家の絹谷幸二画伯にお願いしている拘りは、修行先の小笹寿し譲りですね。お店の中も白を基調とした明るい作りです。
店内に飾られた絵画は、レプリカではなく実物で、店主の父親の画廊が取り扱っている日本の近代美術が展示されてます。パンフレットには【鮨を食べに美術品のある築地へ】とまで書いてあります。
当日はお話しできませんでしたが、美術品に対する嗜好も父親譲りなのかも知れません。
本日の注文:
おきまり10貫 5,500円
⒈真鯛
⒉鮃 昆布〆
⒊赤身
⒋トロ 筋抜き
⒌小鰭 車海老朧 小笹寿しより甘い朧、甘さが少し勝っています。
⒍雲丹いくら小鉢
⒎赤貝 かなり大振りで触感が楽しい。
⒏穴子2(炙りを身の方からと皮からの2種類) 山椒はかけて大丈夫ですかと聞いてくれます。
追加1 春子鯛▼ 塩 甘酢 皮は湯引きで柔らかく 全体的にネタが柔らかすぎるかな。
追加⒉鯵 子笹と同じ万能ネギが載ってます。シャリが隠れてしまうネタの大きさです。
⒑煮蛤▼ 少し雑味を感じますが、美味しいです。
追加でお願いしたが、貫数違いのためお決まりの10貫の内にカウント
後から気付いて訂正してくれました。とても誠実な方ですね。
⒒干瓢巻き 山葵多め(山葵は別につけてくれた。このやり方も小笹寿しと同じ)
⒓玉子焼き2種(山芋入り・・・何も言われなければカステラと勘違いするくらいの出来、玉子だけのタイプ)
#7,260
▼レベルアップが欲しいネタ。
やはり小鰭は美味いですね。朧が修行先より甘かったのでもう一貫確かめようと思ったのですが、我慢です。店主は朧を含め、卵焼き等手間の掛か仕事も手を抜かず、小笹寿しの教えを忠実に守ってます。その為、飛び抜けたポイントは感じられませんが、全体的にバランスが良いと感じました。先日の浅草の鮨とは違います。ネタがいくら良くてもバランスが悪いと違和感が先に来てしまいます。
カステラの様な卵焼き等は今後も続けて欲しいですね。
店主は修行先で怒られたことがないと言ってます。その為、自分で親方のやり方を見て、親方がどの様に感じているか、自身が考えて身につけたのでしょうね、
尚、お店は非常に分かりづらい場所にあるので、寿司屋が乱立している築地で認識されるまでにまだ少し時間がかかりそうです。日曜のランチは前日でも大丈夫でした。
@550
#20191020