カリメーラ

かりめーら

予算
~1000円
~1000円
最寄駅
しなの鉄道 北しなの線 / 北長野駅 徒歩22分(1.7km)
ジャンル
定食 焼肉 カレー 洋風なおかず
定休日
毎月第2木曜日 毎月第4木曜日
026-244-7300

長野市にある北長野駅からタクシーで行ける距離の定食のお店

口コミ(4)

    「なにお前メンチ切ってるんだよ」 と、私に言ったのは同級生のHくんだ。中学校から一緒で、ただの一度も同じクラスになった事がないのだが、共通の友人を介して仲良くなり遊ぶようになったのだ。彼は背たけには恵まれなかったがなかなかの面構え、はっきり言ってかなりいい男であった。若い頃の天地茂からアクを抜いて上白糖を加え甘くしたような、といってもあまり通じないかもしれない。 ⁡ ⁡ その上そこそこ運動神経もあったのでかなり目立つ子ではあった。甘いマスクにスポーツまぁまぁとなればモテてモテて仕方がなかった。…などという事はなくまこと生憎なことに彼ほど女性から相手にされなかった人物はいなかったのではないか。まるっきり、というわけではないだろうが、ほぼ見向きもされなかったのは、彼から醸し出されるなんとも形容しがたい「ダサさ」は魅力というよりも笑いを誘われるものであったからに他ならない。 ⁡ ⁡ 黙っていれはそこそこ様になるのに余計なことを言ったりやったりして先生に叱られる。根は真面目でいいヤツなのに、ちょい悪に見せたくて45グラスをポケットに忍ばせていたり、アイロンパーマをあててきたり。 ⁡ ⁡ かといってドカン(上から下までぶっとく仕立てられているツッパリズボン)を買いに行くと悪いヤツに目をつけられるのが怖いといって、私にズボンを借りにきたり。そりゃ私は当時からデカくはあったが、仕立てが違うからただのブカブカズボンにしか見えないよ、と教えてあげたのにアタマが悪いから理解できなかったり。 ⁡ ⁡ そんな憎めないヤツでもあるから、よく遊んでいたのだが閉口なのはなにかと私に対して絡んでくること。難癖つけていろいろやらかそうとするのだ。もちろんふざけての事だが面倒くさくて仕方がない。だから私のような心穏やかなものにやっても面白くもなんともない。街にはツッパリ小僧が溢れているのだ。彼らに挑んで腕っぷしのよいところを見せてくれ。と何度も言うのだがそこまでの度胸はないのだそうだ。 ⁡ ⁡ なにがなにやら という事でしかないが冒頭に記した 「メンチを切る」 なる言葉はその時知ったものである。睨みつける、というほどの意味で主に関西で使われているのだそうだ。 「ガンをつける」 という言葉は知ってはいたが、Hくんはこのような情報に敏い男ではあった。 ⁡ ⁡ 「カリメーラ」 西和田の道沿いにある喫茶店兼レストラン。こちらは個人店のわりに駐車場が広く、安くて美味いメニューがたくさんあるためいつも混雑している。平日はサラリーマン、休日は近所の家族連れで賑わっている。いつも1人の私はカウンターでじっくり昼ごはんと相成る。 ⁡ ⁡ 「特製メンチカツ定食」880円 ご家庭用!というデザインの丸い洋皿に酸っぱいドレッシングがふりかけられこんもりと盛られた生野菜に大判のメンチカツが3枚。これはけっこうなサイズだ。卓上の中濃ソースをたっぷりかけていただく。箸で真ん中から切り分けると肉汁ドバドバで美味いことこの上なし。ご飯を大盛りにすればよかったかと後悔してしまう。 ⁡ ⁡ 「メンチ切る」と「メンチカツ」を連想するなどわれながら単純ではあるが、その上「特製」が冠されているとならばHくんを思い出さざるを得ない。やはり彼は「特製」であったと思う。あと一歩の足りなさは芸術レベルであった。その後どのような大人になったのであろうか。20年以上前、まだ私が東京にいる時分、どこぞのお祭りにはまり込んでいる。毎年季節になるとマワシをつけねじり鉢巻でダサく飛び歩いているよ。と人づてに聞いたのが最後だ。

    シルバーウィーク という言葉は死語となっていたと思っていたのだが、ハッピーマンデー制度とやらの関係でいつの間にか復活していたようだ。…ようだ、というのは私は長く平日休みの身の上であるため、まったく関係のないことなのだ。私が知らずとも致し方ない。 4連休である 私に関係あろうがなかろうが、世間一般では9月19日、20日、21日、22日、土曜日、日曜日、月曜日、火曜日は休みなのだ。暑熱も過ぎたし、コロナも治った(のか?)し、GO TOキャンペーンもあるし、となればお出かけしたくなるのが人情というものであろう。 3日目の長野市は主要な地点、街道は県内、県外を問わず人、人、人と車両で大賑わいだ。仕事の私はもちろん人出のある場所になど行くわけもないが、それでも大変な想いをした。まぁ、混んでる混んでる。どこへ抜けても渋滞につぐ渋滞でちょっとした用向きと昼食を済ませようとしただけとんでもない苦労をした。 そもそも開店している店が少ないのだ。あっても大混雑だったりするからどうにもこうにもならない。行列も密な状態になるのも嫌だから、あちらを避け、こちらで渋滞、そこは休業、ここはまた渋滞とふらふらする事1.5時間。ようやく出会えたのがこちらだった。 「カリメーラ」 国道18号線、長野陸運局の斜向かいといった方が通りがよいだろうか。街道沿いにあるのだが、高い生垣に囲われているためか、道路から中が見渡せず、喧騒からも一歩引いた静けさのある店構えだ。駐車場も空いている。よしここにしよう。 こちらは基本喫茶店なのだが、ランチが充実しており日曜営業なので重宝な存在でもあるのだ。ここのうな重はなかなかよいのだが、本日はちょっと違う気分なのだ。 「特製メンチカツ定食」880円 直径10センチ、厚み7〜8ミリくらいのほぼ円形のメンチカツが3点、きれいにならんでいる。箸で持ち上げるとふわっと柔らかい。これは冷凍ではなく自家製でこねあげているのであろう。ひき肉の存在感もあるしっかりとしたメンチカツだ。これはたしかに『特製』だ。美味い。平皿のご飯は大盛りにすれば丼で登場するとの事だが、今更変更もできないので、次回のお楽しみとしよう。 混雑も渋滞も続いている。 これは仕方のない事だろう。コロナも嫌だが、だからといって人がたくさんいる、賑やかに過ごしているのを観るのも楽しいものだ。以前のように、大騒ぎできる時が早く戻ってきてはくれないものか。ない首を長くして待っている。

    たまにはいいもの食べて、少し贅沢をしよう。自分にご褒美をあげよう、などという者がいる。常日ごろ一所懸命に働いて働いて。節約・節制に心がけ真面目な日々を送っているものが、年に数回、ちょっとした贅沢をしてもバチなど当たるはずもない。これが市井に生きる、ごく当たり前の庶民の姿であろう。 ところが、まこと生憎なことで恐縮なのだが、私にとって"たまの贅沢"など存在しない。資産があるから、稼ぎがよいからいつもよいものを食べていられる、ということではない。もちろんまぁまぁ一所懸命に働いているつもりだし、節約・節制に心がけ、…あまり真面目に心がけているわけではないが、大きな無駄遣いはしないようにしている。  現状、少なくとも食生活においてまぁまぁ満足させてもらっている。わざわざ5,000円、10,000円するフレンチなど食べずとも、安い牛丼や街場食堂の定食で十分満足できる。帰宅すれば家内の食事の美味いこと。いや、味わいなどよりもお腹がいっぱいになるのが主目的なのだ。ハードルが低い、ということであろう。なにやら情けないことを言っているようだが、高いもの食べてほかのものに不満を持つより、なんでも美味しくいただいて、常に満足していた方が健康で文化的な生活が出来ていると思うのだが、いかがなものか。  向上心のないやつは馬鹿だ。 と、「こころ」に登場するK(ちなみに漱石ね)に言われそうだが、別に上を向いて歩けない、とか前向きな気持ちが少ないというわけでもない。別に自分にご褒美などあげなくとも、頑張っていられるという事だ、まぁそこそこではあるが。   「カリメーラ」 長野市西和田の国道18号線沿いにある喫茶店だ。敷地の道路側に高い生垣があり、駐車場を隠すようなしつらえになっているので、身を隠せるような安心感のある作りとなっている。こちらの多彩なランチが好きでちょくちょく通わせてもらっている。  「うな重」980円 この価格からして輸入冷凍ものであろうが、まったく気にならない。これで十分美味い。ふわふわの身に柔らかな皮。なにはさておきタレがよい。しっかり甘辛く、それでいて酒くさくない。蒲焼きに、そして熱いご飯に染み込みきっていてよい。あぁ醤油味って、なにゆえこれほど美味いのか。   その代わり、日々美味いもの、変わったもの、このように文章の主題になりそうな食べ物を探すのが"贅沢"、"ご褒美"といえなくもない。1,000円かそこいらで幸福を味わう事が出来るのだから、われながら安上がりに出来ていてよいなぁ。

    私の両親は2人とも古いタイプに属する人間ではあるが、だからといって"父親と長男だけは別扱い"と、夕食の惣菜を一品ずつ多くするといった分け隔てをするような"古くさい"だけはしない人間だった。いや、現在でもけっこういるのだ。そういうタイプの人が。価値観はそれぞれだから、良し悪しは言わないが、あまり好むタイプでもない。  とはいえ、その時々で対応に濃淡が出るのは、ある程度は致し方のないことだ。長兄・次兄・私の男3人兄弟でもっともよい目を見たのは長兄だと思う。小なりとはいえ、自営で羽振りのよい時代もあったわけだからお金はなんとでもなったのだし。お兄さん、私は知っている。あなたはあれも買ってもらったこれも持っていた。どれもそれもこれも手に入れていないものはなかったし、いったいいくつの習い事をやっていたのだろうか。  ではもっとも甘やかされたのは誰かといえば、間違いなくダントツで私だろう。長兄のようにあれこれ買ってもらった数こそ少ないが、彼よりは期待されずにただ猫可愛がりされた、という点ではだいぶ差をつけてきたのではないか。具体的に何がどうだったとは指摘しないが、たった今よい大人になっていないのが動かぬ証拠といえよう。  そんな私に母親はよく 「お前は全部といっぱいが好きだ」 と言い放ったものだ。何につけ欲張りだから"全部"欲しい、"いっぱい"欲しいというからだそうだが、それはあんたも悪いのだ。まぁ責任論は別として、間違いなく全部もいっぱいも好きだから文句は言えない。  ジャンボ なる言葉が好きなのも、かような事情ゆえのことだと思う。小さなものをチマチマと、よりも大きなものを大量にの方が圧倒的に好きだ。こればかりは矯正しようのない事態で、50すぎても変われないのだから情けないといったらこれ以上はないだろう。   「カリメーラ」 静かに佇む、という印象の店舗である。道に沿って設けられた駐車場と一列の生垣によって、国道18号線の喧騒から隔絶されたように感じられる。みなそのように思うのか、ランチタイムはいつも混雑している。久しぶりにうな重を食べようかと訪れたのだが、思わぬ言葉に出くわしてしまい注文した。  「エビフライ定食 ジャンボ」 大好きなエビフライに"ジャンボ"が適用されれば躊躇はない。注文から5分ほどで登場したのは、三本の大ぶりなエビフライ。少し小さくないか?と感ずるのは私の感覚がおかしいだけで、一般的には十分な"ジャンボサイズ"であろう。別添えされたタルタルソースが好感度を上げる。自家製であろうか、玉ねぎのたっぷり入ったそれをエビフライにちょんとのせ、かぶりつく。ぷちり、とした歯ごたえと共に口中に広がる海老の味わいはまさしく幸せの味わい。素晴らしい。   街角で出会ったジャンボエビフライはじつに魅力的な存在であった。次のジャンボは何か、とても楽しみだ。

カリメーラの店舗情報

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予約・問い合わせ 026-244-7300
ジャンル
  • 定食
  • 焼肉
  • カレー
  • 洋風なおかず
営業時間
定休日
予算
ランチ
~1000円
ディナー
~1000円
QRコード決済
  • PayPay

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住所
アクセス
                                        ■駅からのアクセス                        
                しなの鉄道 北しなの線 / 北長野駅 徒歩22分(1.7km)
長野電鉄長野線 / 信濃吉田駅 徒歩25分(2.0km)
長野電鉄長野線 / 桐原駅 徒歩26分(2.1km)                        

                        
駐車場 あり 専用Pあり

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個室

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利用シーン ランチ、個室、駐車場がある、朝食が食べられる、PayPay決済可、ディナー、ブランチ、ご飯、肉、昼飲み、二次会

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Arata Kondo
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