カレーが驚きの本気度でカレーファンも歓喜する老舗洋食店
JR新橋駅のSL広場前、ニュー新橋ビル1階。バターの香りに誘われて、昼も夜も行列が絶えない老舗洋食店がこちら。オムドライのドライカレーはカレー専門店にも負けない美味しさなのです。
お一人様で行ってきました。
2026年5月8日 金曜日 14:41
*オムドライ
*タンドリーチキンハーフ
オムドライ
「むさしや」の人気No.2メニューがこちら。チキンライスの代わりに、鉄鍋で炒めたアツアツのドライカレーを卵で包んだオムドライです。付け合わせは、スパゲティと千切りキャベツ。もちろんお味噌汁付き。ドライカレーはバターの風味をまとい、シャープなスパイス感が病みつきになりそう。もちろん、しっかり辛めにしてもらってます。これは辛くしてこそうまいのです。最初はケチャップを絡めずにそのままオムとドライカレーを味わい、中盤からケチャップを絡めていくのが良いでしょう。ケチャップのフルーティーな酸味で辛さが和らぎコクが増します。ライスは程よいパラパラ感。その名の通りドライです。付け合わせもいい仕事してます。辛くしてもらっても、時々ナポリタンやキャベツで箸休めすることで辛さが和らぎます。さらに、ナポリタンは卓上にあるタバスコを使って酸味と辛味をブーストすることも可能。箸休めとしてだけでなく、ナポリタンを美味しく食べることもできてしまう。さらに、味噌汁は全てをリセットしてくれる名脇役。日本人のハートを温かくしてくれるのです。なかなかの辛さでボリュームもかなりありますが、不思議とペロッと食べられます。追加したトッピングのタンドリーチキンハーフは、もはやインド料理店のクオリティ。タンドール窯で作っているとは思っていませんが、この味付けならインド料理ファンも納得するでしょう。ドライカレーもチキンも行列に並ぶ価値ある美味しさです。
美味しく完食いたしました。
『むさしや』は、創業明治18年の老舗洋食店。もとは旗本の末裔の家柄で、明治の改革で侍をやめ、ふかしイモや煎り豆を売って商売を始めたのが原点だそうです。当時の店は、ニュー新橋ビルができる前、現在のカプセルホテルのあたりにありました。昭和46年(1971年)にビルが完成すると、むさしやも入居。最初から洋食屋だったわけではなく、クレープ、ソフトクリーム、ハンバーガーを出したり、「およげ!たいやきくん」ブームに乗ってたい焼きやたこ焼きで大行列になったり。その後は立ち食いそば、中華料理を経て、約20年前から今の洋食スタイルに落ち着きました。
洋食に舵を切るきっかけは、三代目の弟が東京會舘や帝国ホテルで洋食のコックをしていたこと。高度経済成長期にオムライスとナポリタンを始めると、たちまち人気店になったようです。しかも、レシピは今も当時のままなんだとか。
四代目は鈴木瑞雄氏で、現在の洋食スタイルを築いた方。そして、厨房に立つ五代目の鈴木昌樹氏は、大手ファミリーレストラン「すかいらーく」で店長として経験を積み、実家の店に戻ってこられた方。並んでいる間に注文を聞き、座った瞬間に料理を出す回転の速さは、その経験を活かしているのだとか。
お店の看板メニューは、注文の約5割を占める「オムライス」。バター香るチキンライスを薄焼き卵で包み、ケチャップをたっぷりかけた王道ですが、ボリュームは規格外です。味のこだわりとしては、どんなに価格が高騰してもバターを使用すること。香りや味がまったく違うからだそうです。私はアンチマーガリンなので、これは嬉しいこだわりです。また、厨房は多国籍でネパール出身スタッフが支えています。故に、洋食店でありつつカレーはすこぶる本格派。カレーファンの中には「むさしやファン」も多いはずです。ちなみに、むさしや出身のネパール人シェフが独立したお店として、水道橋・神保町エリアにある「洋飲食」は有名ですね。
味の他にも並んでいる間にオーダーを取って、席に着いたらすぐ提供してくれるスタイルもポイント。並びがあっても回転はとても良く、席に着いたらすぐに出来たてアツアツが食べられます。新橋で働く人たちを支えているお店なのは間違いありませんね。新橋になくてはならないお店でしょう。
とってもおすすめ。
#新橋グルメ
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