【ねじ込まれた出張】 出張である。それが金曜日ともなると、そこに意図が含まれる場合がある。悪身苦崙(中国っぽく)がヤル気を出してきてしまい、客が慄いてしまい、予定は二転三転と私を翻弄し、結果、お昼時に私は大府の駅に降り立つこととなった。 その、大府駅前には何もなかった。そこにあるのはミスタードーナッツが真ん中に穴が開いてっからカロリーゼロを歌い出す幟くらいのものである。しかし私には知恵と経験があった。こういった場合の愛知県の常は、幹線道路に出れば何某かがあるだろう、と言うことである。 かくして、その台湾料理、梅香館は、あった。 台湾料理と銘打ってはいるが、メニューに台湾らしさはどこにもないし、台湾ラーメンはまさしく、日本の誇る名古屋飯、台湾ラーメンのそれであった。 とりあえずそのラーメンは写真に収めたしトップに貼っては見たが、その味は凡庸であり、わざわざこのようにしてレビューを上げることも必要ないだろう。 誰も興味がないし、誰も必要としていない情報は、ネットインフラのためにもそっと私の心の中で昇華すればいい。 問題は、この驚くべきほどうまい唐揚げである。いや、本当に背筋が伸び上がるほどうまい唐揚げが出てきてしまって、私は当惑してしまう。なんだこれは。 このお店の売りは大盛りのランチセットである。ラーメンは550円ぐらいで、プラス200円でこの、どでかい唐揚げが四つついてきたりする、そう言うジャンクでパワーフードを出す、そう言うお店である。 なんだこの唐揚げは。 皮目がバリッバリで、歯を立てるとガシャガシャ、バリンバリン、と音を立てながら崩れてゆく。その次に来るのがこの、想像を絶するほどに水分を讃えなおかつ、しっかりと加熱された肉であり、理想を追い求めてたどり着いた唐揚げの調理。と言わんばかりの味を出してきてしまったのである。 凄まじい美味さだ。正直自宅の唐揚げの味を超えている。片栗粉を使わない唐揚げとしては究極に近く、ネガティブな要素が一切ない。日本最高峰は大分中津のぶんごやか、と思ってはいるが、それを彷彿とさせるほどの美味さである。 唐揚げは、だいたいどこも不味いのだと思っている。うまい唐揚げなんて、外で食べたことはほとんどない。外の唐揚げは大抵まずく、期待を裏切る代表的ユダ気質の料理なのだ。 しかし、これはいったいどう言うことだ。もしかすると偶然の産物か?と思うほどのうまい唐揚げであった。まるで、幻に出くわしたかのように、にわかに信じ難いほどうまかった。 大府のこのお店に行く人は少ないかもしれぬが、もしもその扉を開けることがあれば、ぜひ唐揚げを試してみて欲しい。 台湾料理。確かに、客の一部は明らかに中国系で、注文の仕方もそれっぽい感じであった。経営者も台湾人だろうか。 凡庸な台湾ラーメンとこの唐揚げの対比が、私には面白くてたまらない。
akira iさんの行ったお店
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肉の大山 上野店
上野駅 / 洋食
- ~1000円
- ~2000円
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博多らーめんShinShin 天神店
天神駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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ジャッキー ステーキハウス
旭橋駅 / ステーキ
- ~3000円
- ~3000円
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矢場味仙
矢場町駅 / 台湾料理
- ~2000円
- ~2000円
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かんだ やぶそば
淡路町駅 / そば(蕎麦)
- ~2000円
- ~4000円
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白熊菓琲
天文館通駅 / カフェ
- ~1000円
- ~2000円
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大衆割烹 三州屋 銀座店
銀座一丁目駅 / 割烹・小料理屋
- ~2000円
- ~4000円
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エル カリエンテ モダンメキシカーノ
品川駅 / メキシコ料理
- ~2000円
- ~4000円
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ハングリー ヘブン 目黒店
目黒駅 / ハンバーガー
- ~1000円
- ~1000円
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まんてん鮨 丸の内
東京駅 / 寿司
- ~3000円
- ~8000円
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シェイクシャック アトレ恵比寿店
恵比寿駅 / ハンバーガー
- ~1000円
- ~2000円
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みますや
新御茶ノ水駅 / 居酒屋
- ~1000円
- ~4000円
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豚足のかどや
なんば駅 / 居酒屋
- ~2000円
- ~3000円
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天すけ
高円寺駅 / 天ぷら
- ~2000円
- ~2000円
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無鉄砲 大阪店
今宮戎駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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吉宗 本店
観光通り駅 / 和食
- ~1000円
- ~2000円
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北大塚ラーメン
大塚駅前駅 / ラーメン
- ~1000円
- ~1000円
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春駒 本店
天神橋筋六丁目駅 / 寿司
- ~2000円
- ~3000円
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とんかつ マンジェ
八尾駅 / とんかつ
- ~2000円
- ~2000円
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築地すし大 本館
築地駅 / 寿司
- ~4000円
- ~5000円