癖になる味わいの究極のしっとり系天丼。 有楽町の「第1有楽町橋高架橋」下、通称「けむり横丁」の薄暗いガード下に店を構える、1952年創業の老舗天ぷら店。 暗がりに浮かび上がる「TENPURA」「天米 天麩羅」の看板。 初見では思わず入るのをためらってしまいそうな外観だが、一歩足を踏み入れると温かく迎え入れてくれる。 店内は入口脇に2人掛けテーブル、厨房を囲むカウンター7席、さらに奥には掘りごたつ式の小上がりとテーブル席。 外観からの印象よりも広く感じられる。 ──── 12時頃に訪問。 カウンターには数名の先客。 2人での利用だったため、奥のテーブル席へ案内される。 注文は、少し豪華で種類豊富な上天丼。 ▪️上天丼 1,600円(税込) ・味噌汁・お新香・小鉢付き 〈天種〉 ・ブロッコリー ・舞茸 ・白身魚 ・かき揚げ ・海老2本 厨房では次々と天ぷらが揚げられ、揚げたてのままつゆへとくぐらせる。 上質な胡麻油を使っているため、店内には芳醇な香りがふわりと広がる。 お茶、味噌汁、お新香が先に提供され、待つこと約10分。 いよいよ天丼が運ばれてくる。 蓋付きの丼は開ける前から期待が高まる。 はみ出した海老の尻尾が、その気持ちをさらに引き上げる。 蓋を開けた瞬間、胡麻油の香りが立ちのぼり、食欲は最高潮に。 たれをたっぷり吸ったきつね色の天ぷらが、丼いっぱいに広がる。 揚げたての天ぷらにあえてしっかりとタレを含ませた、贅沢な一杯。 まずはブロッコリー。 片面だけ衣をまとわせることで、素揚げのような軽やかさも感じられる。 舞茸は香りと旨味が際立ち、揚げることでさらにその魅力が引き出されている。 かき揚げには小海老入り。 衣はしっかりめで少しだけサクサク感を残しつつ、タレの染み具合も絶妙。 濃すぎず、まったく重さを感じさせない。 一口ごとに箸が止まらなくなる美味しさ。 海老は中サイズが2本。 プリッと弾ける食感と、噛むほどに広がる甘みが印象的。 白身魚はふんわり柔らかく、箸で簡単にほぐれる。 そして何より、タレの染み込んだご飯が抜群に美味い。 今回は全体的にしっとり一辺倒ではなく、ところどころにサクサク感も残る仕上がり。 それもまた好み。 お新香で口を整えつつ、味噌汁も飲み干して完食。 ──── 一度食べると癖になる天丼。温かみのある接客と、ふんわり優しい味わいが心に残る。 途中で急須のお茶を出してくれる心遣いも嬉しいポイント。 支払いは現金のみ。 会計時にも気持ちの良い声掛けがあり、最後まで心地よい時間を過ごせる。 思い出すたび、無性に食べたくなる魅惑の天丼。 また、この温かな雰囲気と唯一無二の一杯を味わいに訪れたい。
駅から近い
カウンター席あり
禁煙
ランチ営業あり
昭和の香り漂うガード下で味わう、しっとりタレ染み贅沢天丼
有楽町駅近く、けむり横丁の暗がりに佇む1952年創業の天ぷら老舗。外観は一歩入るのに勇気がいる渋みだが、店内は温かく広々とし、カウンターや掘りごたつ席で寛げます。胡麻油の豊かな香りが広がる中、天ぷらはあえてつゆをたっぷり吸わせたしっとり系。丼の蓋を開ける瞬間の高揚感とともに、衣がふわりと柔らかくも一部サクサク感を残し、他ではなかなか味わえない食感のコントラスト。エビやイカ、キス、小海老のかき揚げなど具材も充実して、つゆの染みたご飯とともに箸が止まらなくなる一杯です。定食やお新香、冷奴も付き、昭和のノスタルジーと職人技に包まれた、また食べたくなる逸品が楽しめます。
























