Nori.K
赤坂(東京)駅
日本料理
今宵も日本料理の底知れぬ奥深さを学んだ
驚きと工夫に満ちた創作料理を、手の届きやすい価格で楽しませてくれる日本料理店。 和食の基本を土台にしながら、洋食、中華などの要素まで自在に取り入れ、親しみのある料理をも思いがけない形に仕立てるのが、この店の大きな魅力。 現在は新規予約を受け付けておらず、常連客から声を掛けてもらった人など、限られた人のみが訪れることができる。 赤坂見附駅からほど近い住宅街の細い路地を入った先にあり、知らなければ店の存在に気付きにくい隠れ家的な場所。 入口は黒を基調とした控えめな佇まいで、細い格子越しに店内の灯りが見える。 店内には、調理を間近で楽しめるカウンター席が6席あり、奥には8名まで利用できる個室も用意されている。 ご兄弟で営まれており、お兄様が調理を担当し、弟様が接客と料理の説明を担当。 料理が供されるたびに、使われている食材や調理法、そこに込められた工夫まで丁寧に説明してくださる。 料理そのものだけでなく、その背景にあるこだわりまで知りながら食事を楽しむことができる。 ────── この日も常連様にお声掛けいただき、個室8名で楽しむ。 《おまかせコース 飲み物込み 13,000円》 ▪️長月の八寸 初秋の情景を盛り付け中に凝縮したような長月の八寸。 ススキや虫かごをあしらい、黒を基調とした器の中に、ひと口サイズの料理がずらりと並ぶ。 ⋯── ・鰻の小袖鮨 ・砧巻き ・カラスミと大根 ・塩ときのこ風味のバスク風チーズケーキ ・3色の煮豆を焼いたガトー ⋯── ・鮭の白子の南蛮漬け ⋯── ・2色のぶどうと湯むきトマトの白和え ⋯── ・スモークサーモンの小袖鮨 ・合鴨の鴨豆腐 ・新丸十(さつまいも)のブランデー煮 ・裏漉しした栗の渋皮煮とレバーパテ ⋯── 和食の八寸の中に、バスク風チーズケーキや焼いた煮豆、ブランデー煮、レバーパテなどを組み込む発想が面白い。 ▪️椀物 ・鱧のひろうす ・新銀杏 ・たまご豆腐 ・松茸 ・インゲン 鱧のひろうすを中心に、銀杏やブータン産松茸を合わせ、たまご豆腐は三日月、インゲンはススキに見立てている。 器の中にも秋の景色が作られていて、料理だけでなく見た目からも季節を感じさせてくれる。 ▪️お造り 風呂敷に包まれて登場したのは、三段重ねになった器。 開けていくと中から料理や調味料が現れる仕掛けになっており、お造りを口にする前から楽しませてくれる。 ・炙り鮪のカマトロ ・焼き霜のイカ ・ヒラメ ・海老 ・煮こごり 魚介に合わせて、黄身醤油,ポン酢醤油,雪塩 と3種の調味料を使い分ける。 風呂敷をほどき、重ねられた器を開けていく演出も印象的。 ▪️魚料理 3点盛り 3種類の器を使い、それぞれに別の料理を仕立てた魚料理。 ひと皿に盛り込むのではなく、お櫃や竹筒など器そのものにも変化をつけている。 ・オーロラサーモン ・だだちゃ豆 ・落花生 おひつの上に置かれた器には、オーロラサーモンの炭火焼き。 八海山酒粕と西京味噌を合わせた味付けで、サーモンの鮮やかな色合いも目を引く。 ・竹筒秋鯖の幽庵カレー焼き ・どんこ(しいたけ)すだちの香り ・小さくカットしたフレンチトースト 笹に包まれた竹筒の中には秋鯖。 幽庵焼きにカレーの風味を加えるという発想が面白く、和食の定番をそのまま出さないところに、この店らしさが表れている。 ・落ち鮎のラザニア ・ほうれん草と春菊のベシャメルソース ・魚介のラグー風トマトソース ・ラザニア そしておひつの中には、落ち鮎をラザニアに仕立てた料理。 ほうれん草と春菊を使った緑のベシャメルソースに、たこ、いか、あさりなどを使った魚介のラグー風トマトソースを重ねている。 落ち鮎を和食の枠だけに収めず、洋食へと仕立てる大胆な発想。 ▪️肉料理 ・岩中豚バラ肉 ・万願寺唐辛子 ・オイスターソース炒め ・半熟煮玉子 ・とうもろこしご飯 岩中豚バラ肉と赤・青2色の万願寺唐辛子をオイスターソースで炒めた、青椒肉絲を思わせる一皿。 そこに、いしるに漬け込んだ半熟煮玉子を添える。 さらに、以前のお客様の要望に応えて用意したという、とうもろこしご飯も登場。 藁に乗せて供されるとうもろこしご飯は、鮮やかな黄色の粒が印象的。 ~コメント欄へ続く~















