地元蕎麦 NO.277 … 老舗町蕎麦放浪記 … 日本一暑くなる町、熊谷のこちらのお店に行ってみた。昭和45年創業、日本橋にある薮伊豆総本店の暖簾分けのお店です。 藪伊豆総本店の歴史は江戸時代、天保年間(1830~1843年)にまで遡る。京橋の地にて「伊豆本」の名でそば屋を営んでいたが、明治15年(1882年)に神田やぶそばの暖簾に包含され、薮と伊豆をとって「薮伊豆」の名になった。現在は、日本橋に移っている。藪伊豆の由来が壁に飾られていた。 こちらのお店は、創業50年以上の老舗ではあるが、町蕎麦的なお店です。天せいろをお願いした。着膳した時、もりつゆは少しずつ使用してくださいとの説明。やはり、藪というだけあって、つゆは濃いめです。 蕎麦は、更科のように白っぽい細打ち。コシが強く、見た目もとても瑞々しく喉越しの良い好みの蕎麦です。蕎麦の風味も良かった。 天ぷらは、海老天、茄子、ゴーヤ、シシトウの4品。少し油切れが良くないかなという印象だが、普通に美味しい天ぷらです。 熱々のあっさり蕎麦湯で〆て、ご馳走様でした! こちらのお店は、価格も比較的リーズナブルで、伝統的な「江戸そば」を継承している。「江戸そば」とは何かと考えてみると … 更科、薮、砂場 … 老舗の人気店はやはり値段が高くなるが、田舎や挽きぐるみではない普通の細打ちそばが江戸そばであって、蕎麦湯もそれほど白濁していないあっさり系だ。産地がどうの風味がどうのと言って、価格がやたらお高いお店が多いが、本来、蕎麦は庶民の食べ物であったはず … 高くて旨いは当たり前で、リーズナブルで旨い町蕎麦が最近の好みです。 2023年7月訪問
個室あり
禁煙
ランチ営業あり
おひとり様OK
からみせいろがオススメ、お手頃価格で美味しい江戸蕎麦が食べられるお店