横浜・新橋で人気を博す「みかん」グループが、ついに野毛に鮨業態で進出。
話題性は予約開始前から高く、すでに一ヶ月先まで予約困難な注目のお店。
和食と鮨がバランスよく組まれたおまかせコースは、みかんグループらしい遊び心と品格が詰まっている。
店内は奥行きのあるL字型カウンターのみの構成で、小ぢんまりとしながらも洗練された空間。
大将が中央に立ち、若い男女のスタッフがもてなす。
落ち着いた所作の中でテンポよく料理が供される。
《おまかせコース 13,000円(税込)》
・飲み放題付き(有料メニューあり)
▪️八寸
季節感あふれる品々が並ぶ、目でも楽しめる構成。少量多皿ながら一品一品に物語がある。
・ドラセナ(幸福の木として知られる)
緑色は幸福をもたらす,赤色は真実を追求していく
・もずく酢、生姜
・湯引きした帆立、わけぎ、桜えび、玉味噌のぬた和え
・北海道水蛸、ちり酢
・フルーツトマト、土佐酢のジュレ
・松前漬け、とびこ
・あさり、だし、水菜、みつば
・きのこの酒蒸し煮(ほうれん草、菊花、雪平ダケ、シモフリダケ、しいたけ)
・出汁で炊いたジャコ、万願寺とうがらし
・初夏の野菜(ズッキーニ、ヤングコーン、赤パプリカの焼き浸し)
▪️椀物
蕪と丸茄子のすまし汁。
揚げ戻した茄子が出汁をよく吸い、鰹の一番出汁と海水にがりの塩味が奥行きのある味に仕上がっている。
▪️揚げ物
海老フライは春巻きの皮で包んで揚げられ、軽やかで香ばしい仕上がり。
ぷりぷりの海老に加え、大葉とスパイスの香りがふわりと広がり、パリッとした皮とのコントラストが楽しい。
▪️焼き物
岩手県産のアンコウは塩麹に漬けてから焼き上げ、しっとりとした舌触りと凝縮された旨みが感じられる。
淡白な中にも深みのある一皿。
▪️下田 地金目
脂のりが程よく、皮目と身の甘さが調和した一貫。
▪️鹿児島 カンパチ
コリッとした食感に程よい脂。夏らしい爽快感がある。
▪️福島 ケンサキイカ
ねっとりと甘く、包丁の入れ方も丁寧。
舌に吸い付くような食感。
▪️新潟佐渡 鮪赤身
酸味と旨みのバランスが良く、シャリとの相性も申し分ない。
▪️房総半島 イサキ
厚めの身は繊細な口当たり。
香りと旨みの両立が見事。
▪️北海道 ほっき貝
シャクっとした歯切れ。
噛むほどに甘みが広がり、鮮度の良さが際立つ。
▪️こぼれウニとろ
みかんの皮を混ぜたシャリを中トロで巻き、自家製漬けイクラをたっぷりと掛けた贅沢な一品。
柑橘の香りがほんのり立ち、濃厚な旨みに軽やかさを添える。
▪️茶碗蒸し
あおさの餡が爽やかに香りる。
出汁の旨みが広がり口当たりなめらか。
落ち着きを取り戻すような優しい一椀。
▪️雲丹とキャビアの手巻き
上質な海苔に包まれた雲丹とキャビアの贅沢な共演。
クリーミーで濃厚な雲丹とプチっと弾けるキャビアの塩味が絶妙なバランス。
▪️岩手県 穴子
出汁でふっくらと煮上げられた身は、口溶けの良さが印象的。
▪️ネギトロ巻き
粗めに叩いたトロがシャリと馴染み、巻物ながら丁寧な仕事が光る。
▪️なめこの味噌汁
ネギトロ巻きと共に味わうホッと落ち着く時間。
▪️アイス
さっぱりとした味わいで、コースの締めにふさわしい軽やかなデザート。
《飲んだもの》
〇 アサヒスーパードライ 小瓶
〇 司牡丹 本醸造 土佐の超辛口
〇 賀茂鶴 本醸造 辛口
〇 九頭龍 逸品
〇 北雪 佐渡の鬼ころし
〇 紀土 純米酒
〇 一滴入魂 純米吟醸
接客はきめ細やかで、料理の説明も過不足なくスマート。
大将は所作に無駄がなく、穏やかな口調で空間全体を引き締める存在。
若い男女のスタッフも礼儀正しく、それぞれに控えめながらも愛嬌があり、場の雰囲気を和らげている。
料理の完成度と心地よさが両立した、今後さらに予約困難になること間違いなし。
写真と本文をすべて表示