新橋で長年愛され続ける、とんかつの老舗。 熟練の技で揚げるとんかつは新橋でも屈指の存在感を誇り、奇をてらうことなく一つひとつ丁寧に仕上げる王道の味わいを楽しめる。 中でも名物の「特製ロースかつ丼」は特にこだわりが詰まった一杯。 手間暇を惜しまず仕込まれるため、昼・夜それぞれ限定5食のみの提供となっており、なかなか巡り合えない希少な一杯としても知られている。 場所は新橋駅から徒歩数分。 烏森通りから一本入った通り沿いに店を構え、昔ながらの趣を感じる飾らない外観が印象的。 コンパクトな店内は奥へと細長く続く造りで、手前にテーブル席、一番奥には厨房を目の前にした2席だけのカウンター席が設けられている。 ご高齢の夫婦が切り盛りしており、どこか時間がゆっくり流れているような穏やかな空気も、この店ならではの魅力となっている。 ────── この日は少し早めのランチタイムに訪問。 12時頃に到着すると、店内にはまだ空席が目立つ。 メニューを見るまでもなく狙っていたのは、昼・夜それぞれ限定5食の特製ロースかつ丼。 席へ着く前に「かつ丼はまだありますか」と尋ねると、ご主人がにこやかに「まだあるよ、これで売り切れ」との一言。 無事に最後の一食を確保でき、ほっと胸をなで下ろす。 ▪️特製ロースかつ丼定食 1,950円(税込) ・豚汁,キャベツ,お新香付き 温かいお茶をいただきながら待っていると、まずは山盛りのキャベツとお新香が運ばれてくる。 キャベツは驚くほど細く刻まれ、みずみずしく柔らかな食感。 噛むほどに自然な甘みが広がり、添え物とは思えない完成度。 ほどなくして主役のかつ丼と豚汁が到着。 卵は混ぜすぎず、白身と黄身の美しいグラデーションを残した絶妙なとじ加減。 中央に添えられた三つ葉の緑も映え、運ばれてきた瞬間から完成度の高さが伝わってくる。 とんかつは約1.5cmもの厚みを持つ特上ロース。 しっかりとした厚みがありながら衣は程よく、その堂々とした存在感に思わず見入ってしまう。 割り下は砂糖を使わず、長時間煮込むことで自然な甘みを引き出したもの。 雑味がなく、素材本来の旨味を優しく引き立てている。 衣は割り下と玉子をたっぷりとまとい、しっとりとした部分とわずかにサクッとした部分が共存。 その食感のコントラストも心地よく、植物油のみで丁寧に揚げられているため後味は軽やか。 肉はしっかりと厚みがありながら、ほどよい弾力と心地よい歯ごたえを残した絶妙な仕上がり。 噛むほどに豚肉の旨味と脂の甘みがゆっくりと広がり、ロースならではの美味しさを存分に堪能できる。 揚げ、割り下、玉子のとじ方。 そのどれか一つが際立つのではなく、それぞれが絶妙なバランスで調和しているからこそ、この一杯が完成している。 これまでいただいたかつ丼の中でも、間違いなくトップクラスの完成度。 豚汁には具材がたっぷり。 大ぶりの豚肉や野菜がゴロゴロと入り、豚の旨味が溶け込んだ優しい味わいが身体に染み渡る。 ランチとしては少し高めではあるが、それでも価格に見合う十分な満足感を得て食事を終える。 ────── 食後に席を立ち、入口のレジでお会計。 奥様から「かつ丼はいかがでした?」と優しく声を掛けていただき、「素晴らしかったです」とお伝えすると、とても柔らかな笑顔で「ありがとうございます」と返してくださった。 何気ないやり取りからも、ご夫婦の温かな人柄が伝わってくる。 料理の完成度はもちろん、ご夫婦のおもてなしにも心惹かれる。 限定5食の特製ロースかつ丼は、その一杯を目当てに足を運ぶ価値を十分に感じられる、新橋でこれからも長く愛され続けてほしい名店。
写真と本文をすべて表示老夫婦が営む、驚きのボリュームと優しさあふれるまちのとんかつ食堂
新橋にある昔ながらのとんかつ店は、柔らかさとジューシーさにこだわり抜いたとんかつが自慢。高齢のご夫婦が丁寧に仕込みから仕上げまで手がけており、棒ヒレかつ定食はその大きさと美味しさに驚く常連も多い一品です。脂身の少ないヒレ肉は驚くほど柔らかく、衣はサクサク。ボリューム満点なのに重くなく、国産肉本来の旨みがしっかりと味わえます。キャベツや豚汁もたっぷり添えられ、満足感たっぷりのランチタイムを過ごせます。カキフライや黒豚ロースも好評で、とんかつ屋ならではの家庭的なあたたかさと職人技を堪能できるお店です。
駅から近い
カウンター席あり
禁煙
ランチ営業あり
おひとり様OK

























