麺房亭/春雷亭

めんぼうてい しゅんらいてい

予算
~8000円
-
最寄駅
JR京浜東北線 / 桜木町駅 徒歩4分(310m)
ジャンル
パスタ バル 居酒屋
定休日
不定休
045-243-6066

「僕らは食欲だけで繋がっている。野毛・麺房亭/春雷亭」 「いやー、参ったわー、夏場を前に急いで引っ越しするいう事情はわかるねんけど、なんやねん、あの荷物は。独身貴族いうけど、お前モノ買いすぎやねん」 165センチ80キロの佐原は、汗とホコリ塗れの顔を小石川五朗に向けて、口を尖らせた。 「すまんすまん。文代にも何回も言われたし。もう余計なモノは買わんよ。」 「それにしても、文代ちゃんの実家はでかくていい家やなぁ。あすこに1人で住んでるのは確かにもったいないわぁ」 「私も用心棒が来てくれるとありがたいです」 「俺は用心棒か!」 「ヒョロヒョロしとるけど一応男やしな」 小石川五朗は、この週末、文代が一人で暮らしている横浜の家に急きょ、引っ越すことにしたのである。 忙しかったので、佐原がちょこまかと動き、五朗はワインセラーの整理をしたくらいであった。 3人は、ドゥーカというスパークリングワインのボトルを頼み、引っ越し祝いの乾杯をした。 「この店、タライさんの紹介やねん。全て手作りなんやて」 「1番人気の熟成生ハムと、2番人気の自家製チーズの盛り合わせ、パスタは短角牛のラグー にハンバーグステーキをタヤリン(細打ちパスタ)に載せて」 「文代ちゃん、頼みっぷりも食べっぷりもええし、ほんまにええ女やなぁ、惚れてまうわ」 「おい、お前は3人の子持ちだろうが!」 「あのクッソ多い荷物に嫌な顔もせんと、黙って荷ほどきする姿見て惚れん男はおらんわ」 「いいから、生ハムとリエットを食えよ、絶妙なバランスだぜ」 「幸せサラダって、素敵なネーミングね。スチームされた野菜も新鮮だし、バルサミコ酢をかけたこのチーズがまた良く合うわね」 「野毛にまた行きつけが出来たなぁ。分厚いハンバーグにラグー、なんつう贅沢なコンビやねん。タヤリン言う細打ちパスタも、舌触りもコシもあってモチモチや。これマジでパスタの最高店かもしれん。いろいろ凄い店やなぁ」 「飲み過ぎて入らないのが残念だけど、レモンパスタも惹かれるわねぇ」 「全体にイタリアンなんやけど、焼酎や日本酒を置いてるのもユニークやなぁ」 「んで、アレは片付いたんやろうな?」 ひとしきり飲んで食べた後、文代が化粧室に立ったのを見て、佐原は五朗に聞いた。 「うん、まぁな・・・」 ベイ・ブルーイング・ヨコハマで飲んでいた文代と五朗。 「あら、五朗じゃない!」 (やばい・・・) と思った瞬間、ミニスカートにチューブトップの水田麻里が、モンロー・ウォークで近づいて来た。だいぶ酒が入っているらしい。 麻里は吾朗の腕を取って、Aカップの胸を押し付け、 「あぁら、可愛らしいお嬢様。吾朗の新しい彼女?紹介してくれない?」 頰を擦り寄せ、つけまつ毛とアイラインで縁取られた目で、文代を挑むように見つめた。 「やめろよ、みんな見てるぞ」 「あら、冷たいのね、僕の初めてを捧げた元彼女に対して」 「そういう下品な言い方やめろよ」 「初めまして。吾朗さんの友達の服部文代です」文代は静かな声で挨拶をした。 「初めまして。麻里です。さっきも言ったけど、吾朗の元彼女。だけど最近、復活したのよねぇ」 「おい、いい加減にしろよ!」 「五月の連休明けから、連絡取れなかったでしょ?吾朗はほぼ毎晩、あたしと過ごしてたのよ」 「・・・」 「あらら?驚いて声も出なくなっちゃったのかしら?」 「別に。貴方と吾朗さんのことは、私には何の関係も無いことですから」 「なんかひねくれた子ねぇ。自分の彼氏が、元カノとヨリを戻したのよ。泣いたり騒いだりするのが普通じゃない?」 「いえ。そういう趣味ありませんから。それより貴方は、何がしたいんですか?吾朗さんとヨリを戻したから、近づくなってことですか?」 「別にいい〜、そんなぁ・・ねぇ〜?」 「俺はヨリ戻したつもりは無いぞ。だいたいお前が、酔っ払って押しかけて来るから泊めてやってただけじゃないか」 「あぁら、宿泊代はちゃんと払ったわよ、カラダで・・五朗だって楽しんでたじゃない・・ウフフ」 「わかりました。お二人の邪魔する気はありませんから。もう帰ります。さよなら」 文代は、静かに、食事代をテーブルに置いて店を出ようとした。 「あら帰っちゃうの〜新彼女さん。お達者で〜」 「離せよ、おい!ベタベタ触るな。ここはアメリカじゃないんだ」 「どこがいいのよ、あんなの。ただ胸があるだけ。チビのブスじゃないの」 「お前に聞きたいことがある。旦那のDVってのは嘘なのか?本当はお前が遊びまくって実家に返されたってんじゃないか?」 「だ、誰がそんな話・・・」 「答えろ!」 「うっさいわねぇ。ハイハイ。そうですよぉ。あんなつまんないおっさんの相手なんか、すぐに飽きちゃったわ。外国に行ったからって、華やかなことも特にないし。だから彼氏を作ったのよ」続く

Masayo Morishitaさんの行ったお店

麺房亭/春雷亭の店舗情報

店舗基本情報 修正依頼

予約・問い合わせ 045-243-6066
ジャンル
  • パスタ
  • バル
  • 居酒屋
営業時間
定休日
予算
ディナー
~8000円
クレジットカード

住所 修正依頼

住所
アクセス
                                        ■駅からのアクセス                        
                JR京浜東北線 / 桜木町駅 徒歩4分(310m)
京急本線 / 日ノ出町駅 徒歩6分(480m)
みなとみらい線 / 馬車道駅 徒歩10分(750m)                        

                        

座席 修正依頼

席数

20席

カウンター
個室

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