お刺身定食950円。 ここは初訪問。ででーんと立派な店構えからお高いお店かと敬遠していたんだけど、ご近所の勤め人のランチスポットとして盛況だときいて覗いてみることに。法則。働く人がランチに集まるお店は安くてうまい。 本業はお寿司屋さんだそうな。握り寿司だとお酒が飲みたくなるのでお刺身定食を注文。 マグロの赤身が四切れ。鯛とサーモン二切れずつ。とろりとした食感。凝縮された旨味。マグロの赤身がこんなにおいしいって久しぶりかも。鯛がねっとり舌の上で蕩けるよう。新鮮な捌きたての魚をだす店ではなく、旨味がいきわたるまで熟成具合を見極めてまさに食べ頃の魚を食べさせてくれる店でした。驚くべきことに寝かせてあるにもかかわらず皿に一滴も刺身から滲み出るドリップが落ちていない。大根のツマが汚れることなく最後まで真っ白なまま。これはネタの管理、扱いが適切なのと、包丁をいれる技術が正解で高度なことを意味しています。すげー。 最近は牛の赤身熟成肉が再評価されてます。実は魚も同じ。魚って〆たばかりのコリコリな食感も捨てがたく漁港のある街でわざわざそんなの探して食べたりもするんだけど、あれは旨味という点で実はイマイチで、お刺身もタンパク質がアミノ酸に分解されて旨味が蓄積された頃が本当の食べ頃だったりします。問題は魚の大きさ、種類、季節ごとにこの食べ頃までの最適な熟成期間が異なることでそれができる店ってなかなかないのが現実。熟成に失敗するくらいなら新しいうちに食べちゃった方が簡単でおいしいからね。こういう熟成文化って新鮮な魚がふんだんにある沿岸部ではあまり発達しなかったりする。だから地方を旅してるとめちゃくちゃうまいマグロの刺身専門店が海なし県の真ん中になんで?って感じにあったりして。そんなお店を発見した時はミッション成功!みたいな気分ではしゃいじゃう。今日のランチはなんかそんな気分。俗に「腐りかけが一番おいしい」っていうけど、腐りかけたら台無しなわけでその辺をきちんと判断してくれる職人さんがいる店はとてもとてもとても貴重。これはいいお店を見つけた。 ご飯がつぶつぶ弾力があっておいしい。小鉢に玉こんにゃく。山形?って思ったけど味付けが違った。出汁醤油ベースのお刺身の味わいを邪魔しない優しい味付け。カラシはつきません。さくさくの大根と胡瓜のお漬物。ワカメと溶き卵のほんわかお味噌汁。 お魚は新鮮でなきゃあ、なんていう人には向かないかも。あと多分ネタの種類はそんなに多くないような気がする。自分の都合で何食べたいかを選ぶより、その日にある板前さんが見極めたお魚を楽しむお店じゃないかな。夜メニューみたらそこまで高くはなかった。よしよし。そのうちにまたマグロの赤身を食べに行こう。 #お刺身 #春ごはんキャンペーン
口コミ(3)
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調布で長く愛されるお寿司&和食屋さん。ランチのご飯の量には定評あり。美味しくてコスパよし。繁華街から少し離れていて、入店確度が高いのも魅力。夜も充実です。
ランチでよく行く揚げ物が美味しいお寿司屋さん。 残念ながらお寿司はもひとつなんで、唐揚げかチキンカツしか食べないが。。。