
【《盛り付けセンスもS級》
9年連続ビブグルマンの蕎麦銘店】
※コメント返しは原則お休みしてますので、記入ご遠慮ください(参考通知とオフ会の御礼は記入OKです)
〜都内の蕎麦名店制覇を目指して〜
本日の蕎麦探究は
東十条の『一東菴』。
2011年創業。
訪問時点、
GoogleMAP評価「4.2」、
某グルメサイト「3.75」
蕎麦百名店に5回選出、
ミシュランビブグルマンには
9年連続で掲載される
都内有数の名店です。
店主の吉川氏は
駒込の大正11年創業の老舗
『小松庵』で16年間修業。
私は小松庵も訪問済み。
以前の投稿で触れましたが、
小松庵といえば「蕎麦舎」。
後進の蕎麦職人の育成に
非常に力を入れている店ですね。
この『一東庵』ほか、
根津の『蕎心』も
小松庵で研鑽を積んだ同門の兄弟弟子です。
予約が取れず何度もフラれ続けた
『一東庵』にようやく訪問です♪
■そばみそ …350yen
まず皿がキュートで面白い!
蕎麦屋とは思えない、
色使いと玉模様のポップさ。
それでいて、
欠けている部分は金継ぎが施されており、
ミロのヴィーナス像のような
ある種“欠損の美学”も感じさせる造形美だ。
蕎麦味噌ですが、
カラメルのような焦げた砂糖のビター感と
糖の甘さを包含した味わいです。
ネットリとした粘度の中に
胡麻のクランチーな食感が内在してて
食感の起伏に富んでいます。
■鴨ロース煮 …1150yen
こちらは詫びた織部焼の皿で。
かなり分厚い鴨ロース。
味付けはシンプルな黒胡椒主体ですが、
さすが冬場に脂肪を蓄えた鴨らしく、
しっかりアウトラインがはっきりとした味わい。
しっとりとした食感も最高でした♪
■三種せいろ …2000yen
この日は以下の3種
・新潟妙高関山産
・長崎五島産
・埼玉三芳町産
まず先頭打者「新潟妙高関山産」
色味と蕎麦殻が見えるので玄蕎麦かな?
手繰ってすすると殻が舌に擦れて
鮫肌のようにザラリとした感触。
野太い野性味あふれる味わいで、
蕎麦ツユに負けない風味。
次、「長崎五島産」
なぜか九州在住時代に一度も出会った事ないのに
都内だとたまに見かける五島の蕎麦。
私の中で五島列島は
「五島うどん」だけじゃなく
蕎麦も美味だと認識が改まりつつあります。
こちらは花のような甘い香りのする一品で、
咀嚼するとニチッと粘りもある感じ。
トリは「埼玉三芳町産」
こちらは細打ちでガラス細工のような繊細な作り。
ヒンヤリとした蕎麦の温度と、
端麗なツユのバランスが気持ちがいい。
■本日のお酒
・八海山ヴァイツェン
・獺祭
…ちょっとグルメから話が脱線。
先日、動画配信サービスで十数年ぶりに
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を
見直していて少し驚いた。
生活能力に欠けるだらしない
アラサー酒豪キャラで知られる
葛城ミサトの家に大量の「獺祭」の瓶があり、
彼女が獺祭を愛飲してるんです。
最初にエヴァ観た頃は、
私は日本酒はおろか
グルメにそこまで
興味なかった時期なので、
全然気づかなかったよ 汗
気になって調べると、
監督の庵野秀明が防府出身で、
昔から山口の地酒・獺祭が好きだった縁で
エヴァの劇中に登場させたらしい。
…だが、『序』の公開は2006年。
記憶を辿り思い出して欲しい。
その頃って
森伊蔵や魔王など焼酎ブームの時代で
まだ日本酒の獺祭って
そこまでメジャーではなかった筈だ。
にも関わらず目をつけて
劇の小道具として獺祭を採用した
庵野秀明の先見性…
何気にスゲーなと思ったのです。
~あとがき~
以上、憧れの『一東菴』をようやく攻略!
蕎麦自体の美味さもさることながら、
店づくりや皿のチョイスまで、
随所にセンスを感じる店でしたね。
此処はまた再訪したいな。
ぜひお試しを