
久方ぶりの築地、数店舗ある秀徳の三号店で1番安い厳選セット¥4,500を頂いた。ネタの上に様々なスパイスをちょい載せしたり、殆どのタネに包丁で筋を入れたりするなど、工夫が偲ばれる。
ネタに筋を入れると舌との接触面積が増えて、さらに切れた断面はそれまで空気に触れていなかったので新鮮さを感じることができる。
① 淡路の真鯛:醤油が控えめなので薄味の鯛の味がよく分かる。
② 熊本のコハダ:酢が立っていて鮮やかである。甘みが後から付いて来る。
③ 三陸の赤貝の紐:上に散らした胡麻の香ばしさが効いている。
④ 厚岸の本鮪のトロ:甘みととろけ具合が控えめで好ましい。
⑤ 島根の鯵:生姜と浅葱を載せ、鰺の甘みを強調させている。
⑥ 大分の縞鯵:セット価格がこれで縞鰺を頂けるとは
⑦ 厚岸の漬け鮪:載せた辛子がポイントである。
⑧ 北海道の帆立:炙ってカボスを垂らす
⑨ 噴火湾のブリ 柚子胡椒載せ
⑩ アオサの味噌汁:定番
⑪ 対馬の穴子:塩と山椒でいただく。タレでないので甘くない。
⑫ 海鮮巻き:上側からかぶりつくとイクラの次に鉄火が出てくる。
巻物がこぼれないようにノリで底を作る工夫が面白い。大抵の店ではネタやしゃりを溢さないように裾つぼまり(逆三角形)にしているが、こうすると最後は海苔だけが口に入ることになる。
銀座で寿司のランチをしたいなら、四丁目の三越横から頻繁に出ている都バスで築地に出ることもよろしいなあと感じた。