
江戸三大蕎麦のひとつ、藪蕎麦の名店。
文京区にあった大きな竹藪に囲まれていたことから、地元の人より「やぶそば」と呼ばれていたのが始まりで、現在、全国に名前の残る藪蕎麦の中核といえるお店です。
江戸三大蕎麦の中では唯一江戸で生まれた藪蕎麦、1880年創業の老舗の味を味わいに訪れました。
土曜に伺いました。
開店は11時半ですが、本当に11時半に来てしまうと、待ちが多くて何時に入れるのかわからないレベルと思います。
来店予約がおすすめですが、この日は朝11時くらいに到着しました。
来店受付が開始しており、機械に入力して、順番待ちの紙を受け取ります。
QRコードから状況の確認ができるようですが、その時間受付だとほぼ待ちなしで、11時半に入店できました。
中は広くてきれいです。
受付システムもですが、建物自体も老舗蕎麦店としては新しいです。
2013年2月に、漏電によると思われる火事が起き、店舗が半焼する事態が発生しました。
その時に建物は取り壊して再建しましたが、一部看板などは引き続き使用されているそうです。
お店の一番人気である、せいろうそばをいただきました。
藪蕎麦の特徴としては関東らしい濃いめのつゆで、蕎麦を取って端っこに少しだけつけてすするのが、江戸の粋と言われています。
この蕎麦つゆには小噺があり、この粋な食べ方を続けていた江戸っ子が死ぬ前に、「一度つゆをたっぷりつけて食べてみたかった」と漏らしたというものです。
実際のかんだやぶそばの蕎麦つゆは、それほど塩辛いという程ではなく、たっぷりつけてもおいしくいただけました。
ちなみに、かんだやぶそばのせいろうそばは、少し緑がかっています。
初代が、そばの風味の落ちる夏に清涼感を味わってもらうために蕎麦の若芽を練り込んだのが始まりで、現在はクロレラを使用して蕎麦の香りの邪魔をしないようにしているとのことです。
また、お客さんの注文を通すとき、独特の節回しで調理場へ注文を伝えます。
火災に見舞われましたが、蕎麦や掛け声などに残る歴史や伝統を感じられました。
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