【目黒駅】権之助坂で見つけた、街の胃袋を温かく満たす食堂
JR目黒駅の西口を出て、権之助坂を緩やかに下ること徒歩2分ほど。 「すぱじろう」が入るビルの2階へと階段を上ると、そこには心地よい賑わいに満ちた空間が広がっています。 訪れたのは、週の始まりである月曜日の正午。 近隣で働くビジネスパーソンや学生たちが吸い寄せられるように集まり、まるで街の大きな食堂のように活気にあふれていました。 お品書きに目をやると、その選択肢の多さに胸が高鳴ります。 定番の「若鶏の唐揚げ」や「チキン南蛮」、「豚の生姜焼き」といった肉料理はもちろん、「サバの塩焼き」や「とろホッケ」、「牡蠣フライ」などの鮮魚メニューまで実に多彩。 価格帯も940円〜1,300円ほどと、都心の一等地でありながら非常に良心的な設定なのが深く納得させられます。 さらに心をくすぐるのが季節の献立。 夏はカツオや鰻が主役を張り、「カツオのたたき定食(1,190円)」や、2,000円を切る手頃さで愉しめる「鰻のひつまぶし」「うな丼」など、季節の味覚を気取らず味わえる配慮がなんとも粋です。 この日は、力強い響きに惹かれて「ドラゴンカツオたたき定食(1,290円)」をいただくことに。 ご飯は甘みのある白米のほか、コシヒカリの玄米に黒米を合わせたヘルシーな「黒米玄米ごはん」から選ぶことができ、量も小盛から特盛まで自在。 今回は迷わず黒米玄米をお願いしました。 注文を終えると、出来上がりをブザーで知らせるセルフスタイル。 卓周りには3種のドレッシングや6種の調味料が整然と用意されており、細やかな心遣いを感じさせます。 運ばれてきたお膳を見て納得。 カツオが見えなくなるほど豪快に振られた一味唐辛子は、まさに「ドラゴン」の名にふさわしい立ち姿です。 意を決して一口運ぶと、後から追いかけてくるキレのある辛味。 それが噛むほどに滋味深い黒米玄米の自然な甘みと重なり合い、絶妙な調和を生み出します。途中でニンニク醤油を少し垂らして味に変化をつければ、箸を進める手がさらに加速していきました。 恵まれた立地、納得の価格、そして何より丁寧で満足感のある味わい。 目黒の人々の胃袋を支え、世代を超えて愛され続ける理由が、しっかりと伝わってくる一席でした。
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