変わらない美味さ 毎回の発見 @生田 10年以上もお世話になっているお店。 家族や親戚の大切な集まりは必ずここで美味しい料理を頂く。 勝手ながら、我が家の歴史をここに刻んで過ごした気がするな。 当日は親族一同でディナーを。 いつもの前菜は賑やかで彩り美しい。 中央のハムの薫感に新しさを感じたり。 7種の美味をつまみつつ、から白ワインへと繋げる。 「綺麗だね」とか「美味しいね」とか。 そんな声を聞きながらの会話はとても暖かで楽しい。 定番メニューは保証付の絶品の旨さ。 多種を頼んでも同じタイミングで出してくれるところ、こういう宴にはとてもありがたい。 夏を感じさせるジェノーベーゼに加え、季節限定の嶽きみのパスタはペペロンチーノで頂く。 シンプルながら、活き活きプチプチとした食感や深い甘味がしっかりと印象に残る。 味覚の神経が少し敏感になるのか、パスタの粉の美味さを覚えたり。 食い意地の寿命が続く限り通いたいと思うお店だ。
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春のラディーチェを堪能 @生田 Instagramでお店の近況をリアルタイムに見れる時代。 このお店のそれはいつも料理の近接写真一枚に丁寧な説明書きとシンプルな構成。 これを見る度に唆られてソワソワしてしまうのは私だけではないだろう。 当日はその溜まった唆られ感が爆発し、急行することに。 メインとパスタをシェアして仕立ててもらえたこと、とても有難い。 自分の好みと当日の料理に合わせたワインのチョイスも最高で、ご機嫌な夜を過ごすことができた。 ◆前菜盛り合わせ ・苺と生ハム、燻製クリームを乗せた塩味シフォンケーキ メカジキのグリルフレッシュトマト、オリーブのソース ◆えんどう豆のクレマを敷いた海老のオレキエッテ【超絶】 これよこれこれ。 緑のクレマのクレマに艶のある白色のオレキエッテ、そしてトッピングの海老のオレンジが冴える。 実に美しい。 味の方も超絶に良かった。 丁寧に下拵えされた海老は香ばしく、充実感のある歯応えだ。 雑味なく、しっかりと引き出された海老の甘みを帯びた美味さと、それと一体感となったオイルの旨みがたまらない。 自家製のオレキエッテは程よいコシとしなやかさ。 えんどう豆のクレマは豆のコクと新鮮な青みあり、それが海老と思われる出汁とクリームで調えられている。 前述の全てが合わさる。 それは足し算の合計ではなく掛け算の積のような驚きの調和として広がってくる。 ◆メカジキのグリル フレッシュトマトと共に頂くメカジキはパサパサしない贅沢な歯触り。 オリーブのソースがその繊細で淡白な美味さに力強さを与えている。 酸味を抑えた白と最高の相性だ。 ◆キノコのリゾットを詰めたうずらのロースト【超絶】 これは上質な素材が入荷した時にしか食べられない希少なメニュー。 ある時には必ず食べるべし。 ウズラの旨みを吸ったリゾットのモチモチ感とプリプリの肉。 特に小さなモモ肉は食感と凝縮した美味さが最高だ。 ◆ゴルゴンゾーラチーズのタリアテッレ【名物・美味】 このパスタは赤ワインの肴に最高。 いつもはタリアテッレなのだが、さっきと被るのでオレキエッテにしてもらった。 ゴルゴンゾーラの独特の香りをもの凄く上品に整えてある。 このあたりが永年の研究によるものなんだろうな。 ◆ほうじ茶のイタリアンジェラート シックな彩り。 ほろ苦さとう深みのある甘さが大人の感覚で楽しい。 コーヒーと共に頂いて落ち着く。
不変なる創造力と美味の追求と @生田 家族でお世話になって10年だ経つ。 恒例のクリスマスディナーだ。 年中行事みたいな機会だが、シェフが趣向を凝らした料理は「美味く」「美しく」「新しく」。 所々にサプライズや韻を踏んだ仕掛けをしたりで、知性や感性を刺激してくれる。 平常時は地元の人達のライフスタイルに密着したイタリアンレストランだが、この時は特別なのだ。 [前菜-1] ・シフォンケーキ と聞いて、いきなりデザートかと錯覚。 しかし、食べて納得。 これはシェフが趣向を凝らした。ユニークな仕掛け。 生ハムの芳醇な甘味と塩味、燻製したホイップチーズクリームの風味が甘さを消したシフォンケーキによって広がる。そしてナッツの食感が楽しい。 細部に行き渡る気合いと心配り。 最初の一品目のインパクトがこれからの展開に期待を誘う。 [前菜-2] ・白子と白身魚の紙包み 謎の紙包み登場。 目の絵前でハサミで開封された瞬間に広がる湯気と磯の香り。 「クリスマスに和?」の驚きと美味の感心。 [パスタ-1] ・墨イカのパスタ イカ墨を練り込んだフィットチーネ 力強いイカ墨の芳醇さに負けないゲソの軽快でパワフルな食感。 自然の塩味で引き立つ素材の美味さは見た目よりもシャープだ。 [パスタ-2] ・ずわい蟹のラビオリ 白い丸皿にクリーム色から黄色、ベージュまでの色合いはナチュラルで品がある。 フレッシュなマッシュルームはとても香り高く、その健気な食感がとても心地よい。 ラビオリの中にはたっぷりのズワイガニの身が。 その下味の美味さは絶品。 それを蟹味噌ソースに絡めて頂くのがとても贅沢だった。 [メイン] ・牛の赤身のグリル 網目の焼き跡と赤身の美しさが食欲をそそる。 安定感あるな。 [ドルチェ] 美しい立体造形に脱帽。 ホイップクリームもシフォンケーキも今度は甘い。 わざわざ手間をかけた前菜との対比にドキリとさせられる。 韻を踏んだ展開に脱帽感服だ。
ハイレベルな安定感 @生田 半年ぶりに伺う。 秋は深まって、訪れた開店時には辺りは真っ暗だ。 ブラケットライトが店名サインを優しく照らし、その影をベンガラ色の外壁に柔らかく落としていた。いいね。 いつ来ても店内は明るく温かく清潔だ。 そんな居心地の良さを思い出しながらメニューを確認。 さてさて、 ◆前菜盛り合わせ 大きなガラスの丸皿に色とりどりの前菜が並ぶ。 それは、いつもと同じ配列。 スープやキッシュの具材に旬のものを取り入れて変化をつけている感じだ。 賑やかで、長い歴史を経て生み出された美しい彩り。 もちろん、それぞれが美味。スパークリングワインから白ワインへ、この盛り合わせで宴の前半をしっかり楽しめる。 ・鶏ハムのサラダ特製ドレッシング ・生ハムときのこのマリネ ・ビーツの冷静スープ ・鳥リエットをバゲットに乗せて ・カポナータ ・サーモンとキャロットラペ ・トウモロコシのキッシュ ◆サルシッチャを詰めた椎茸のグリル【絶品】 和製ポルチーニと言われるこの原木椎茸は大きくて肉厚な傘に濃厚な味を蓄えている。 このお店では随分と昔から栃木の生産者さんとコラボしていて、この季節になると上質な椎茸料理が堪能できる。 この料理もその原木椎茸の特徴を上手く引き出したもの。 椎茸のエキスとサルシッチャの肉汁が融合して とても味わい深い。 ほのかに感じるハーブの香がそれをとても上質にしているように感じた。 ◆原木椎茸ラグーソース タリアテッレ【絶品】 鶏のブイヨンで炊き上げた原木椎茸のラグーソースは重厚感あり。 平打ちのタリアテッレがそれに良くバランスしていた。 贅沢に盛られた椎茸はブイヨンを吸って旨み深く食感はしなやかで少しトロみあり。 フルボディーの赤と一緒に美味しく頂いた。 ◆ラムのグリル なんと美しい赤。 そのヘルシーが嬉しい。 このお店では珍しくガーリックが乗せられている。 ラムでありながら羊独特の旨みあり。それを噛み締め絞り出して味わう感覚だ。 付け合わせの野菜も楽しい。 さつまいものほっくり感と大人な甘さが印象に残った。
スマートさの奥にある情熱を見る @生田 スマートとはスラリとした体型だけを意味するものではない。洗練された様子とか、高機能などと意訳されることが増えてきた。 このお店よ料理もサービスも、とてもスマートだ。完璧さを追求しつつ、それをさりげなく出してくる感じ。 だが、それを成しているのは我々が目にしない弛まぬ努力や気遣いのおかげ。 当日の料理を味わうに、そんなスマートさの奥にある匠の粋を感じ、大いに楽しませて頂いた。 脱帽。 ◆ジャガイモのポタージュ きめの細かいポタージュ。そのクリーミーさはあくまでも上品、そして充実感を感じさせるの濃厚さを感じさせる。 ◆前菜盛り合わせ【名物】 ・鶏ハムサラダ、リエットを乗せたバゲット、ローストポーク、生ハム、とうもろこしのキッシュ、カポナータ ◆ごくきみとうもろこしのペペロンチーノ【絶品】 青森の名産「嶽きみ」を丸ごと一本、贅沢に使ったパスタ。の都合なのでパスタはタリアテッレだ。どこまでも甘く深く。爽やかな唐辛子の辛さがそれを更に効果的に感じさせてくれる。 ◆門﨑丑のグリル【絶品】 肉汁をしっかり保った門﨑丑は鮮やかな赤。その赤身 はキメが細かく旨味が深い。そのパワーに応じるように付け合わせの野菜たちも元気だ。 ◆チョコのテリーヌ フランスの名門、カカオバリー社のカカオを使用したテリーヌ。甘さは控えめで濃厚、美味。 グラッパを合わせて頂いた。