
「『浅草キッド』の聖地へ。煮込みの香りと芸人の魂が息づく、唯一無二の鯨屋」 浅草六区通り、ひときわ異彩を放つ看板。 ビートたけし氏の名曲『浅草キッド』に登場する「仲見世の煮込みしかないくじら屋」のモデルとして知られる伝説の店、『捕鯨船』*さんへ。 連日満席で振られ続けてきましたが、本日は運良く席に空きがあり、念願の初入店を果たしました。 扉を開けた瞬間、目に飛び込んでくるのは大鍋でとろとろに煮込まれた「牛にこみ(680円)」。 まずは、なみなみと注がれた名物のチューハイで乾杯。 ほんのり香る梅の風味が、歩き疲れた体に染み渡ります。 注目の煮込みは、肉の旨みが溶け出した少し甘めの味付け。 一味唐辛子をパラリと振れば、お酒が止まらなくなる禁断の味わいです。 そして、いよいよ主役の鯨料理へ。 鯨の竜田揚げ(1,400円) 給食の思い出を遥かに凌駕するクオリティ。 鶏肉とは一線を画す、心地よい噛み応えと溢れる野生味がたまりません。 ベーコン(1,800円)& 赤肉(1,400円) 今や貴重となった鯨を贅沢に。 脂の甘みが際立つベーコンと、濃厚な旨みの赤肉。 添えられたキャベツの自然な甘みさえも、この一皿の重要なピースだと気づかされます。 店内の壁一面を埋め尽くす芸人さんたちのサインや写真は、まさに浅草演芸文化の歴史そのもの。この空間に身を置くだけでも、一杯以上の価値があると感じさせてくれます。 「鯨料理」「牛煮込み」「チューハイ」。 この三種の神器は、浅草を訪れるなら一度は体験しておくべき「東京の文化遺産」。 粋な夜を過ごしたい方に、心からおすすめしたい一軒です。