1990年代に数々の雑誌で特集され、元祖・行列店として有名だった東京・二子玉川のベトナム料理店「ジャンズ」。高島屋南館の裏手にある雑居ビルの三階にある。 当時は、週末にはかなりの頻度で家族で食べに行っていた。子供たちはベトナム人有名シェフのジャンさんに、とても可愛がられていた。15年ぶりに成人した子供たちを連れていくと、シェフと元軍人の旦那さんが心から歓迎してくれた。当時、小学校低学年だった息子の大好物・鶏肉の骨付きもも肉のカレー煮込み「カリガー」は、メニューから消えていたが、事前にお願いして特別に作ってもらった。甘くてスパイシーな味付け、サツマイモとココナッツの品の良い旨みが素晴らしい。 生春巻、揚げ春巻、青パパイヤのサラダ、ベトナムのお好み焼きも、絶品だ。 「とにかく懐かしい」と息子が言う。 ベトナム戦争で日本に亡命した一家を支えるシェフが作る料理の味は、90年代から何も変わっていない。日本の食材を使い、繊細な味付けで旨みを生かしている。実に美味しいのだ。 にもかかわらず、今はお客さんがほとんどいない。 都内にベトナム料理店が増えて、珍しくなくなったのか?日本人の味覚が変わってしまったのか?内装の質感に贅沢になってしまったのか? 本当に謎だ。こんなに美味しいのに。 シェフのジャンさんは、71歳。2020年に引退する可能性があるのだとか。 今年は、何度も食べに行こう。 かつて行列に並んだ元常連さんも、あの懐かしい味を思い出してほしい。当時好きだった肉料理と魚料理を必ず予約時に事前に注文しておいてほしい。 #元祖行列店 #二子玉川のベトナム料理 #二子玉川グルメ
口コミ(20)
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二子玉川でベトナム料理を食べて来ました。 料理を作ってるのは奥様で、とても有名な方みたいです。 こちらのお店の料理が好きで、初めて行ってから軽く10年は経ってると思います。 二子玉川にありながら古いビルで、しかもエレベーターもありません。 でも、ここでしか味わえない料理があるから通ってます。 ここの生春巻きが私の中ではどのお店のより好きです! 砕かれたナッツが入っていて、それがとても合うんです〜 あとはベトナム風お好み焼きのバインセオも、ここのが一番好きです! 上の2つは行くと必ず注文します。 あとの一品は色々食べてますが、今回は『カニの汁ビーフン』にしました。 すっごく優しい味です。 何回も食べてますが本当に美味しいです! ただ、こちらのお店はベトナム人のご夫妻でされてるお店だからか?いろんな意味で日本的なサービスを求めてはいけないんです。 閉店時間が近づくと、早く帰ってくださいとばかりに、お皿など、容赦なくどんどん片づけに入ります。(^^;; ご主人が、ちょっと無愛想に見えますが見えるだけで、あまり細かいことにこだわらなければ、楽しい時間も過ごせるし美味しい料理も食べられます。 また行きますよー!(*^o^*)
ベトナム人夫妻がやっている本格的ベトナム料理のお店。びっくりする程本格的ですが、びっくりする程優しいお味。二子玉にこんな素晴らしいお店があるなんて、感動しました。
2015/06/10(水)dinner ヘルシー料理の代表格。本場の味を追求した二子玉川のベトナム料理。 雰囲気変わったなぁ。 久しぶりに二子玉川の駅に降り立った時の印象である。 最近ご無沙汰してましたが、再開発後は初めて。近代的な駅に変身してます。 高島屋を中心とした西口の印象はさほど変わらない。 裏原宿を思わせるようなお洒落さと少し商店街のような生活感とをあわせ持つ。 こういうギャップも街の魅力といえるでしょう。 高島屋の裏通りにあるビルの3階。エレベーターはない。 決して新しいとはいえないビルの雰囲気は、なんだかベトナム料理と相性がいい。 この店を営むのはベトナム人のご夫婦。 料理を担当するのは奥様。逆パターンはよく見るので、なんだか新鮮です。 お名前はグエン・ティ・ジャンさん。 ベトナム難民として苦労をなされ、ホールを担当する旦那さんとも7年も離ればなれだったそうです。 訪日して家族幸せに暮らせるのも手に職があったからこそ。 なんでも料理研究家だったそうです。 「ビーフンサラダ」 体が喜ぶとはこのこと。大量の紫蘇に胡瓜の薄切り。ごまの風味も抜群にいい。 さっぱりした味付けにフライドオニオンがアクセントに。 ニョクナムを足すことでレベルが飛躍的にあがります。これはうまい。 ベトナム料理と言えば、「生春巻き(ゴイ クォン)」 ナッツの存在感が強く、豚肉、海老、春様、野菜をライスペーパーでくるむ。 オリジナルのニョクナムとも相性が抜群。ヘルシーさが際立つ一品。 続いて、「ベトナム風お好み焼き(バンセェオ)」 ターメリックで黄色にそまった衣。カリッとした仕上がり。 皮がカリッとするにはコツがいるそうだ。 こちらも大量のもやしと一緒にいただくヘルシーなベトナム料理。 個人的には油がきつくて、その他の料理が旨いぶん少しだけ残念。 〆はやっぱりこれ。「南ベトナム風のうどん(フォーミトウ)」 北ベトナム風のフォーも提供してるが、ジャン氏は南ベトナムご出身とのこと。 やはり地場を知り尽くした方の料理を食べてみたいものです。 スープは鹿児島の地鶏の胸肉のみを使用するというこだわりっぷり。 ベトナムの味に近づけてるために研究を繰り返したそうです。 シーフードたっぷり。揚げた干し海老がさらに幅をもたせます。 〆の一品をもってしてもなおヘルシーさを持つ。ベトナム料理恐るべし。
二子玉川の高島屋裏のビル3Fにあるベトナム料理店。階段を登っていく途中に貼られている数多くの特集記事を見れば、有名店であることは一目瞭然。特に女性シェフのジャンさんは有名人のようで、お店は17年続いてるという。ジャンさんの、でジャンズの店名の由来であることは容易に想像がつく。 ライズの影響なのだろうか、有名店にもかかわらず店内は我々だけで貸切状態。その分メニューを丁寧に聞くことができたが。 2人で3品のリクエストをして、勧められた青パパイヤのサラダ、ベトナム風お好み焼き、焼きそばをオーダー。郷に入りては郷のオーダーに従うのがマイモットー。 いずれも優しい味わいの中にも深みがあり、ヘルシーな感覚を持つ。これは最近「なぜベトナム人は痩せているのか」という本を読んだ影響もあるかもしれない笑。 一品の料理はやや単価が高めでも、ボリュームがあるのでトータルコストは悪くない。郷に入りては郷のビールの333を飲んで、2人で5000円は満足の食後感。 ベトナム料理にそれほど明るくないので断言はできないが、しっかりとしたベトナム料理を味わえるお店ではないかと思う。