私の祖父は鹿児島で和菓子屋さんを営んでいる。 もう今年で80歳になる。 15歳の頃から和菓子の道に進み、今でも現役で働いている。 祖父の朝は、とても早く4時には起きて家の前で乾布摩擦をしてから仕込みに入る。 私にとって素敵ですごく尊敬のできる祖父だ。 そんな祖父とはもう5年くらい会ってない。 私は「祖父との再会」をとても楽しみにしている。 本題に入ろう。 先日私はいつものように友人Aと朝から行きたかった喫茶店に足を運んだ。 しかし、まさかの休日のためその喫茶店はお休みだった。 そこから近くの喫茶店を調べて足を運んでは、お休みを繰り返していた。 部屋を出てから1時間と少しが経ち「東京は土曜日に空いてる喫茶店はほとんどないんだ」と諦めかけていた時、本アプリにて周辺の喫茶店検索をしたときに出てきた「ヘッケルン」という喫茶店が徒歩4分圏内にあることを知り、一縷の望みにかけて電話をかけた。 電話越しには、元気なおじいちゃんの声がした。 「17時までやってるよ!!」 私と友人Aは1時間以上歩いているので、「どこでもいいからとりあえず喫茶店に入れればいい」くらいの気持ちで向かった。 店構えは、長年改装をしていないような味のある「THE 純喫茶」 店内に入ると、カウンター7席 テーブル3席くらいのマスターが一人で回すにはちょうどいいくらいの落ち着く広さ。 席について頼んだのは、人気メニューの珈琲とジャンボプリンのセット(¥700-) マスターはカウンターにいるお客さんとマシンガントークを繰り広げながらも一切手を止めずオーダーをこなしていた。 数分後注文の品が届きました。 まずは珈琲を一口。 コーヒーチェリーを感じる全く嫌味のない酸味のあるとても美味しい珈琲。 日本人はあまり浅煎りの珈琲を好まないというが、それはただ酸味が強いだけの冷えたら飲みにくくなるような珈琲に限った話である。 昨今、前述したような浅煎り珈琲を出している店が多いことは事実である。 そんなお店で試飲して苦手意識がある諸君にはぜひ「ヘッケルン」に足を運んで欲しいものだ。 珈琲を置いて、ジャンボプリンを口へと運んだ。 自身が感じた味を明確に言語化することは非常に困難である。 だからここではあえて簡潔に述べよう。 「美味い」 一通り食した後は、喫茶店の醍醐味であるマスターとの会話を楽しんだ。 1971年に創業して36年前から一切値上げをしていないそうだ。 1986年のバブル期到来以降一円たりとも値上げをしていない店が現在日本国内に何店舗あるだろうか。 驚異の記録であることは明白だ。 マスター曰く、最長の常連さんは50年間通っているらしい。 3世代で通っているお客さんも少なくないという。 そんなマスターからすると私と友人のような二十歳そこらのお客さんは孫のようだという。 職人気質で一日睡眠時間4時間、店先では16時間立ちっぱなしのマスターは少し私の祖父と重なって見えた。 私は久しぶりに祖父と「再会」したかのような気持ちなり、「こころ」が温まった。
03-3580-5661
kusu ryutaroさんの行ったお店
ヘッケルンの店舗情報
店舗基本情報 修正依頼
予約・問い合わせ | 03-3580-5661 |
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ジャンル |
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営業時間 | |
定休日 | |
予算 |
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クレジットカード |
不可
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住所 修正依頼
住所 | |
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アクセス |
■駅からのアクセス 都営三田線 / 内幸町駅 徒歩4分(290m) 東京メトロ銀座線 / 虎ノ門駅 徒歩4分(300m) 東京メトロ丸ノ内線 / 霞ケ関駅 徒歩6分(430m) |
座席 修正依頼
席数 |
20席 |
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カウンター | 有 |
喫煙 |
可
※健康増進法改正に伴い、喫煙情報が未更新の場合がございます。正しい情報はお店へご確認ください。
[?] 喫煙・禁煙情報について |
個室 | 無 |