【懐かしい中華そばと中華丼を】 裏手にあるラーメン屋へ行くたび、 ここの赤提灯が気にかかり、後ろ髪を ひかれる想いで通りすぎていた。 この日は初志貫徹、ひばりヶ丘駅を 降り、すぐに目に飛びこむ黄色の テント屋根に赤暖簾をめざす。 ラーメン屋の暖簾は赤がしっくりとくる。 どこか懐かしさを呼びおこし、うまい 中華そばを食べさせてくれそうな牽引力が ある。 店の風体が味にそっと郷愁を添え、 手招きされているような気持ちになる。 はやく幸福感に包まれようと、扉を開き カウンター席にすわり、メニューを 見わたす。 ラーメンと丼のセットがあり、そこから 醤油ラーメンと中華丼をえらぶ。 中華鍋を振り、麺を茹でる姿をのぞき、 醤油の匂いに身をおき、しばし待つと、 カウンターごしに 「おまちどうさん」 お盆にのせられた醤油ラーメンと中華丼、 漬け物の素朴な佇まいに頬がゆるむ。 さっそくスープを啜ると、昔ながらの 中華そばの味。鶏ガラに豚、醤油は 控えめで、すっきりとした後味。 麺をたぐると、中太の縮れたたまご麺で もちもちとした歯ざわりに、啜り具合も よく、するすると吸い込まれていく。 ここらで中華丼を。餡のとろみ具合も 塩梅よく、豚肉、玉ねぎ、キクラゲ、 ピーマン、にんじん、肉厚な椎茸など 具材も豪勢、米もかために炊かれている。 これをがっつき、ラーメンのスープを 啜り、また丼に食らいつく。 ラーメンと中華丼を交互にがっついて いると、熱気で額がじんわりと汗ばむ。 これを平らげ、水をくいっと飲みほし 店をあとにする。 胃の奥からじんわりと充足感に包まれる。 駅前の再開発で、ここへ移転を余儀なく された中華そば屋。応援しなくちゃね。 また来よう、次はカレーとラーメンの セットに餃子、ビールをいただこう。 #初投稿 #懐かしい中華そば
駅から近い
カウンター席あり
禁煙
ランチ営業あり
おひとり様OK
田無、田無駅付近のラーメン屋さん

















