やられた!お蕎麦屋の皮を被った銘居酒屋と出会えました。 イオンリカーの角打ちで勢いつけた後にふらっと訪問。運良くひとつ空いていたカウンター席に滑り込みます。私が座ったすぐ後に満席で断られる方が数組。こりゃツイてた。 ビールは飲んできたので日本酒から。これがまたいい感じのラインナップなんです。まずは山形の鯉川をグラスでいただきましょう。続いてお供の肴を吟味といきますが、これがなんとも目移りするくらいの充実っぷり。いや、その辺の居酒屋より品揃えもセンスも群を抜いてます。こりゃすごい! お願いしたアテは『浦里』。粗めに擦った大根おろしに梅肉としそ、そして胡麻を合わせたもの。これがねぇ、しみじみ美味いんだ。なんといっても刻み海苔の香ばしさが絶品!使われるのはなんてことない地味な素材ですが、どうにも手放したくない味わい。いいね。 『練り牡蠣』は牡蠣の身を丸ごと混ぜ合わせたもの。ところどころ身のプルんっとした感じが残りつつ、牡蠣の身と肝の旨みと独特なビター風味が凝縮され、これをチビチビやれば日本酒が捗って仕方ないよ。ヤバい! 極め付けは『栗素揚げ』。外の硬い皮を取って渋皮と一緒にいただきます。例えればぎんなん揚げの栗バージョン。パリほくパリほくパリほくパリほく。こりゃ止まらん! さあ、仕上げ。『相盛り(せいろ+田舎)』といきましょう。せいろは九一、田舎は二八と蕎麦粉の割合を変えているそう。蕎麦は北海道産。コシの存在感がたまりません。つゆは旨みがどっしりのったもの。カエシの感じがまろやかです。せいろは喉越し、田舎は蕎麦の味わいを楽しめます。 お酒も通好みな銘柄がずらりとラインナップ。お燗をお願いすると好みのお猪口を選ばせてくれます。この呑兵衛に寄り添ってくれる感が心地いいんですよね。 ちょくちょく通いたくなるなんともいいお店と出会えました。 ごちそうさまでした!
駅から近い
カウンター席あり
禁煙
クレカ決済可
本格蕎麦と巧みな肴で味わう心地よい一軒
カウンター越しの温かな雰囲気で迎えてくれる、蕎麦とお酒が見事に調和した一軒。日本酒は通も唸る銘柄がずらり、好みの酒器まで選べる心遣いも魅力です。肴は大根おろし梅肉和えや練り牡蠣、栗素揚げなど、素材の持ち味を巧みに引き出した逸品揃い。蕎麦は北海道産の実を使い、喉越しと風味が際立つ二種の相盛りを提供。旨み豊かなつゆと共に、和の良さをしみじみ感じられます。“蕎麦屋の皮を被った居酒屋”の言葉そのままに、お酒好きも食通も虜にする味と居心地の良さが自慢です。

























