阿佐ヶ谷の名曲喫茶「ヴィオロン(VIOLON)」。 「学生時代からお世話になった名曲喫茶の音を残したい」 その思いから、昭和55(1980)年このお店を開いたそうです。 店内奥正面には、巨大な手作りのスピーカー。 ニョキニョキと突き出たラッパスピーカーが印象的。 手前に置かれた陶器の人形が載っているものは、大きな蓄音器です。 世界最大級の手回し式蓄音器。 生演奏に近い音質が楽しめるという自慢の品です。 中央部分の床は一段低く、その回りは回廊のようになっています。 この構造は、有名なコンサートホールを模したもの。 スピーカーがある奥の部分は、床より更に低くなっています。 覗きこむと、床より低い所にもウーファーがあります。 オープンする12:00、その日最初に入店。 すると、リクエストを訊かれました。 考え込むも思いつかず、ありませんと回答。 聞こえてきたのは、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番(K.219)。 店名を冠した「ヴィオロン(=ヴァイオリンの仏語)」の曲からです。 何と、クリアな音なのでしょう。 音に包まれているのに、圧迫感がありません。 想い出されるのは、上田敏の詩集「海潮音」の中の「落葉」。 元は、フランスの詩人ポール・ヴェルレーヌの詩です。 「秋の日のヰ゛オロン(=ヴィオロン)のためいきの 身にしみてひたぶるにうら悲し」 「コーヒー」450円と、「自家製チーズケーキ」250円をオーダー。 運ばれて来たコーヒーの盆に、ミルクとブランデーが載っています。 どちらを入れますかと訊かれ、ブランデーをお願いしました。 ガラスのビタースに入ったブランデー。 その場でコーヒーカップに振りかけられます。 芳香が漂います。 コーヒーの味わいに、コクが加わります。 チーズケーキは、個性的なムース状。 透明な器に入っています。 まろやかな優しい味わいです。 ヴァイオリン協奏曲が終わり、同じモーツァルトの交響曲40番(K.550)。 私の訪問時、画家「美作七朗」氏の作品が展示されていました。 美作氏の没30年を記念するもの。 美作氏は、中野「クラシック」の店主だった方です。 美作氏を偲ぶ作家「五木寛之」氏の直筆原稿も飾られていました。 #名曲喫茶にて
駅から近い
禁煙
ランチ営業あり
おひとり様OK
レコード針の音が心地よい、タイムスリップしたような独特な雰囲気の喫茶店





















