渋い。 超はいりにくい。 マンション1回の細長く暗い通路の奧。 そこだけ妙に普通の喫茶店のドアをあける。 カランコロンカラン。 目に入るのは 店内奥壁1面の古いオープンリールのオーディオ機器。ざっと見て15台。全ての機器のインジケーターは点灯し、ホコリ一つなく、手入れされ愛用されているように見える。 店内にかかるはムード歌謡。 音がキレイすぎて古い二時間ドラマの世界に入り込んでしまったかのような妙な臨場感を覚える。 聴いたことはない曲だが、杉良太郎の声だ。 カウンターには山積みの書類。説明書や楽譜、伝票の類のようだ。 異世界喫茶。大淀。住所は中津。
茶屋町、中津駅付近のカフェ