【《明治20年創業》十割そばの名人】 ※コメント返しは原則お休みしてますので、記入ご遠慮ください(参考通知とオフ会の御礼は記入OKです) 神楽坂の人気蕎麦『蕎楽亭』が まさかの臨時休業の撃沈。 …そこで西に500mほど歩き牛込方面へ。 こちらも宿題店『たかさご』です。 訪問時点、 Googleマップ評価「4.2」、 某グルメサイト「3.49」 元々は茅場町で別の屋号で 明治20年(1877)に創業し、 紆余曲折あり二代目の時期である昭和24年(1949)ころ、 現在の場所付近に移ってきたのだとか。 三代目店主の宮澤佳穂氏は 元々サラリーマンであったが、 結婚を機に奥様の実家である『たかさご』継ぐべく、 蕎麦職人を目指す。 現在では『たかさご』を営む傍ら NHKカルチャーセンターの蕎麦打ち教室の講師を務め、 また檜原村に畑を持ち、 自ら蕎麦栽培にも取り組んでいる。 宮澤店主は外なし(十割)に拘り、 機械打ちだった『たかさご』を手打ち式に戻し、 店の全ての蕎麦を十割で打っています。 通からも評価の高い『たかさご』の 十割そばの真髄を堪能していく♪ ■松天せいろう …2300yen 蕎麦を運ぶ宮澤店主が一言 「小麦粉は国産ですのでご安心して召し上がれ」 メニュー表の海老天も わざわざ「天然海老」と記載しているあたり、 食材の品質に拘っているのが伝わってくる。 さて玄蕎麦を店内の地下室で 石抜き、磨き、八段階の粒選別を経て、皮むき、石臼で製粉。 「そば粉と水だけ」で打った十割そば。 すすると舌先にザラリとした摩擦とともに、 蕎麦の香りと優しい甘味。 切りムラや端切れもなく全体が綺麗。 「田舎そば」みたいな荒々しい野趣ぽさではなく、 『たかさご』の十割は端正な佇まいと風味だ。 …それと驚いたのは「蕎麦の強度」 十割って「つなぎ」を使わないので 一般的に麺としての強度が二八よりも劣り、 蕎麦が貧弱で細かったり、千切れやすいですが、 『たかさご』は芯が通っていて コシとのど越しに優れる。 リフトした蕎麦の画像からも、 その芯の強さが伝わると思う。 極めて完成度の高い十割。 この店の十割が 通から評価が高い理由を、 素人目線ながら垣間見た気がする。 ツユは 枯れた本節・宗田節・鯖節を店で削り、 長時間火にかけている。 濃縮還元された節系のアミノ酸と、 伝統的な江戸蕎麦らしいカエシのキレのよさが両立。 何気にツユの量が気持ち多めで、 後半になっても心置きなくたっぷりツユを使えるのが嬉しい。 …それから6月にも関わらず、 海苔が非常にパリッとしており、 磯の匂いの香り高さも秀逸。 最近、思うのだが「花巻」って 海苔の品質で勝負する要素が大きい蕎麦なので、 「花巻」をメニューに置いてる蕎麦屋って、 同じ海苔を使う「せいろう」も 必然的に高品質になる確率が高い気がする。 「天ぷら」は 天然海老二尾、南瓜、ししとう、サツマイモ ザクッとクランチーな衣に、 弾力感を兼ね萎える海老天がお見事。 ~あとがき~ 以上、『たかさご』でした。 『蕎楽亭』は外しましたが、 結果的にコチラで定評のある 十割そばを堪能できました。 「安心・安全・丁寧」をモットーにと メニューに謳っている通り、 蕎麦にツユ、食材と全てに丁寧な仕事が感じられる十割そば。 特にミシュラン店であるとか、 百名店ではないですが、 「通に好まれる地に足のついた蕎麦」とは こういう店だろうな、と思います。 蕎麦好きならばオススメです。 ぜひお試しを
駅から近い
禁煙
クレカ決済可
ランチ営業あり
素材・手打ちにこだわる誠実な十割そば
明治創業の長い歴史を持つこちらの蕎麦店は、石臼挽きの十割そば一筋。三代目店主が自家栽培の蕎麦を手打ちし、つなぎを使わず仕上げる蕎麦は、滑らかなのどごしとコシ、そして豊かな香りと甘味が楽しめます。蕎麦だけでなく、店内で削る本枯節や宗田節などを使ったツユも味わい深く、天ぷらの海老や野菜はどれも素材の良さが光ります。『安心・安全・丁寧』を貫く姿勢が料理の隅々まで感じられる名店です。蕎麦好きにはぜひ味わってほしい一軒です。


























