
旧東海道の白子通り商店街から一本奥の非常に細い通り(と言うより路地)にひっそりと佇んでいる『田毎』(店の看板は『田ごと』となっています)。
正門から綺麗に保たれた石畳を10mほど歩くと昭和レトロな玄関がお出迎え。
中に入ると板張りの廊下が長く続き、一番奥と思われる部屋へ通されました。
部屋の中は3名では少しソワソワ落ち着かないくらい広い二間続きで、左側に床の間と掛け軸、右側は一面ガラス張りの引き窓となっており、窓の外には広く立派な庭が広がっていました。
暫し庭に見とれてから席に着き、女将の挨拶。
今回は初めてなので無難に昼の会席コース(税別3,500円)を予約時に注文しました。
先付は厚焼き玉子、こんにゃくのピリ辛煮、鴨のパストラミ、自家製スモークのチーズ等、続いてお造りはミナミマグロの赤身と鯛、甘えび、椀物、蒸し物、揚げ物、ご飯、止め椀と続きます。
特別凝った料理法はありませんが、それぞれが丁寧に作られていました。
ご飯は白米の散らしでしたが、下にガリを敷いて酢飯の様に作られていて、その妙技には少し驚きました。
最後に食後のデザートで、粒あんの羊羹とチーズケーキ。
多過ぎず少な過ぎず、ちょうどいい量と丁寧な料理に大満足!
至福のひととでした。
因みにて洗い場は高そうな陶器のボウルに龍の頭の蛇口でさり気なく高級感を出していました。
また、テーブル和室も見せて頂きました。
膝の悪い方でも安心して利用できます。
東京では完全に高級料亭の域の建物とサービスで、お得感いっぱいです!