このたびは ぬさもとりあえず たむけやま
もみぢのにしき かみのまにまに。
「まにまに」って何ぞ?なんか可愛いし。
子供心に習った百人一首で一番気になったコトバです。
御心のままにって訳すのが正解なのかな?
今はない柔らかな日本語。英語ならLet it beかな。名曲の邦題 「まにまに」とすればどうだったんだろ笑。
とか、冗談はさておき、だから全体では、この旅は祭事の準備もできず飛び出してきました。手向ける山に秋の紅葉を捧げます 神の想いのままに…って感じですね。旅と度 手向山という山の名前がたむけるに掛かっていて、何度読んでも洒落ていてステキな句です。
岐阜城 金華山は今、紅葉の盛りです。
山が紅に染まって本当ににほひぬるかな。
山を降り、少し身体を刺す夕風に、柳ケ瀬の街をぶらぶらと。
明るい通りを避けて暗がりの道を歩いていると、商店街の真ん中広場に屋台のようなお店を発見。
ちょっと覗いてみるか。。
オーナーは二階で仕込みをしているらしく、カウンター越しに20歳の笑顔可愛い女子学生さんがお相手をしてくれます。
U字焼きってのは、なるほど、道路の端によくあるU字排水管を上手く利用して、自分で焼き加減自由にできる炭火焼ができるシステムか。
ハイボールを頼んだら、早速女子にオススメを確認。
「まず、パリピーとかどうですか?」
パリピー?なにそれ?
「ピーマンをキンキンに冷やしたものでマヨネーズで食べるんです。お酒のおつまみだそうです」
あ、まだ呑めない感じね。
「あとは、ブタバラ串、ネギ巻き、鯖串、極上レバーとトマト焼き、銀皮に、しゅうまいとか。」
ん、全部行っちゃって。
まずね、ネギ巻きがめちゃ美味い。
鯖串もたまらん。
レバーは柔らかくて、新鮮。
トマト焼きはジューシー。
「最近、柳ケ瀬は元気が無くて…駅前に横丁とかも出来ちゃってあっちが元気なんですよね」
名古屋もね、栄より勢いは完全に名駅なんだよ。いずこも同じ秋の夕暮れか。
お酒はグラスが空いたらすかさず聞いてくれるので有り難くお代わり3杯。
店を出て、ふと思った。
神のまにまに ではなくて、
ああ、俺、女子のまにまに だなってね。