知らない土地は新しい情報、新しい魅力に満ちている。若い頃であれば、移住してしまうか。なんでことも可能だが、しがらみだらけの年代ともなれば不可能なわけで、行けば行ったでついうろちょろしてしまう。 新潟、それも古町界隈を快く感ずるのはその距離感である。古く昔ながらの店と、新しい街並みが混在しているに関わらず、ごちゃっとしない、気持ちのよい風があるように感ずるのはなぜか。そんな話をしていたら、かつて新潟に住んでいたことのある先輩からそれは雁木があるからではないか。との指摘があった。 雁木または雁木造りとは、新潟県によく見られる雪よけの屋根のことで、沿道に連なる民家や商店の庇を大きく突き出すようにつくり、道行く人が雪の心配がないように設えたものである。アーケードによく似ている、というより商店街のアーケードは雁木をヒントとしたといわれている。 なるほど、古町にはアーケード街が発達している。そこに面する店舗や出店、人びとの往来から発する活気や熱気が面白くてならない。という事で今日もアーケードをうろちょろするのである。 「カトウ食材 本町店魚やのお総菜屋さん」 こちらは基本魚屋さんらしいのだが、ここではお惣菜の製造および販売を展開されているらしい。焼魚、煮魚はもとより煮物揚げ物など様々な惣菜が扱われている。今回の目当てはこれ 「お惣菜セット」380円→250円 スパゲティやらサラダやらと煮物、おひたしなどを組み合わせて売られている。てんこ盛りで通常は380円だが18:00からのタイムセールでひとつ250円となる。サービス精神全開のお得なセットである。これをふたつ購入。 ①ナポリタン+さつまいもの煮つけ+青菜の炒め物 ②マカロニサラダ+千切りキャベツ+ハム(端切れ)+塩焼きそば 双方ともけっこうな重量である。これを持ち帰り夕食とする。ごはんを炊くつもりだったが、これにごはんとなれば炭水化物祭りと化してしまう。さすがにまずいだろうと、これだけいただいたが、十分お腹いっぱいになってしまう。それはそうだ。ナポリタンなど街場の喫茶店の倍量はあるだろう。 このような気前の良い店があることは、街を一層のこと豊穣とさせる。長野にも出来てくれないか。
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