
明治22年(1889年)創業、130年以上の歴史を誇る老舗天ぷら店「土手の伊勢屋」。江戸前天ぷらの名店として全国的に知られ、食べログ百名店の常連でもあります。関東大震災後に再建された趣ある木造建築は国の登録有形文化財にも登録されており、お店に入る前から老舗ならではの雰囲気を味わえます。名物は活穴子を使った江戸前天丼で、ごま油の香ばしい衣と甘辛い丼つゆが特徴です。 土曜日の10時30分頃(開店30分前)に到着。すでに20人ほどの待ちがありましたが、並んでいる最中に注文を聞いてくれるため、入店後は比較的スムーズです。今回は天丼ハ(3,400円)となめこ椀(300円)を注文。飲み物は店内で追加注文できます。 11時45分頃に入店。歴史を感じる店内は年季が入っていますが、それがこの店ならではの味わいで、老舗らしい趣を存分に感じられます。 天丼はさすが名店という内容。海老は大ぶりでプリプリの食感がたまらず、名物の穴子は大きくてふっくら。さらに白身魚は種類を説明されたが聞いてなかった(笑)が、驚くほどふわふわで非常に美味しかったです。大きな海老が4尾も入った豪華なかき揚げに、みょうが、れんこん、ししとうも入り、最後まで飽きずに楽しめます。 衣はごま油の香ばしい風味がしっかり感じられますが、重たさはなく、サクッと軽い食感。甘辛い丼つゆとの相性も抜群で、老舗ならではの完成度の高さを実感しました。 そして予想以上に感動したのが、なめこ椀です。ひと口飲むと出汁の旨味が力強く広がりますが、決して主張し過ぎず、上品さもしっかり感じられる絶妙な味わい。「どんな出汁を使っているんだろう」と思うほどレベルが高く、300円なら迷わず付ける価値がある一杯でした。 価格は決して安くありませんが、歴史ある建物の雰囲気と、江戸前天ぷらの伝統を存分に味わえる、東京を代表する名店でした。人生一度は訪れる価値のある天丼店だと思います。