【ガチ「清真料理」が東京進出!】 ※コメント返しは原則お休みしてますので、記入ご遠慮ください(参考通知とオフ会の御礼は記入OKです) Retty初投稿!! 本日は6月に池袋西口にお目見えした 『酥肉坊(スーローファン)』 この店、陝西省西安市に本店がある 中国の少数民族・回族(かいぞく)の清真料理店で、 ご主人と日本語学校に通い始めたばかりの 息子様が切り盛りする小さな店だ。 客は私以外は全員中国語圏の方です(笑) …さて、少数民族といっても 回族は人口1000万人を超え、 彼らはイスラーム教を信仰する。 中国の文献上に 回族が初めて登場するのは唐の時代。 海路で中国に来たアラブやペルシアのイスラーム商人が広州、泉州、杭州、揚州などの沿岸地域に定住。 彼らはモスク(清真寺)を建立し、 漢人などと混血しつつ何世代にもわたり人口を増やしてコミュニティを形成し、 彼らの住むエリアは蕃坊(「坊」は唐の時代の都市の行政区画単位)と呼ばれるように。 後に元の時代になると 中国を支配したモンゴル人が、 色目人(漢民族以外の人種)を重用し 中央アジア経由のイスラーム教徒が 中国に流入し各地で回族人口も更に増加。 “清真料理”とは回族など中国における イスラーム教徒の料理のことを指し、 「豚肉料理がない」「酒がない」など イスラームの教義に則った ハラールの料理が出てきます。 イスラーム文化と中国料理が融合する 魅惑の「清真料理」の世界をご紹介。 ■小酥肉 …¥1180 山西省や陝西省、河南省などに分布する 肉を揚げて衣をつけた伝統料理。 豚ロースが使われる事が多いですが、 清真料理の店なので牛肉で代替されてます。 この店では揚げた後に、 醤油ベースの優しいスープ仕立てで出てきます。 癖のない味わいで日本人の味覚でも素直に美味しい。 しっとりした衣がスープを吸って中身はジューシー。 木耳や油揚げも美味。 ■回民街老椀麺 …¥1280 「牛肉と鶏肉のトマト麺」 西安の回民街スタイルのまぜそば。 日本語は通じませんが、 優しい店主が中国語でよく混ぜるように教えてくれます。 清真料理ってスパイシーであっても そんなに辛くないイメージだったのですが、 この料理に関してはクミンや辣油たっぷりで 尾を引く辛さがあり美味。 食感は日本の麺だと「ほうとう」や 「武蔵野うどん」に近い感じですかね。 ただしっかり噛みこまないと歯で切れない感じで、非常に食べ応えがあります。 幅広の麺がタレをたっぷり受け止めてサイコー(笑) ゴロゴロした牛肉もスパイスで煮込まれてて香り高い。 ■酸梅湯 …¥500 この店はハラールで酒がないので 代わりに「酸梅湯」を注文。 黒梅やサンザシ、金木犀、氷砂糖を使った 大陸の伝統的なソフトドリンク。 ところで満州族が建国した清王朝は 名君を3代連続で輩出した康熙帝・雍正帝・乾隆帝の時代が最盛期として知られる。 この中で清王朝の最大版図を築いた 頭脳明晰な乾隆帝は寝食を惜しんで皇帝の仕事に取り組んだ、 現代的な感覚でいえば「ワーカホリックな気質」の人物。 自分にも他人にも厳しい乾隆帝に仕える部下達は気苦労に絶えなかった事で有名ですが、 実は彼が愛飲したのがこの「酸梅湯」。 中国東北地方にルーツをもつ精悍な遊牧民族だった満州族は、 北京に移ると慣れない気候に加え肥満など体調不良を訴えるものが多かった。 そこで乾隆帝が満州族むけの健康ドリンクとして 開発を指示したのが「酸梅湯」だと伝承では伝わる。 梅の濃厚な風味に加え、 サンザシの素朴な甘味、 果実感だけでなく金木犀が入ってるせいで ローズティーのようなフローラルな香りが感じられ美味。 ~あとがき~ 以上、東京に居ながら ガチな清真料理『酥肉坊』でした。 麺など中国の伝統的食材に、 スパイスなどエキゾチックな要素があわさった 魅力を大いに感じられますね。 上述の通り日本語はほぼ通じませんが、 メニューは日本語表記なので何とかなるかと思います。 一方でサービスで漬物やナッツが付いてきたり、 店主はテーブルを回って 中国人のお客さんと談笑して笑わせてたりと、 店主の優しい人柄が伝わってきますね。 異国情緒が感じられて良い店です。 ぜひお試しを
口コミ(1)
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